琵琶湖市民清掃を主催する任意団体「琵琶湖を美しくする運動実践本部」が、今年度の第1週目となる6月17日直前に、ホームページ(HP)をこっそりお披露目していたことがわかった。しかし、住所や連絡先など基本的な項目さえ掲載しておらず、情報量が極めて乏しい。「とりあえず市民清掃までに間に合わせた」という、急場しのぎの、お粗末な内容になっている。
このHPは6月12日にスタートしたが、実践本部の事務局をしている大津市環境政策課は、大津市のHPで紹介していない(6月18日時点)。
滋賀県内で大津市以外の18市町が参加し、滋賀県が支援している「美しい湖国をつくる会(美国会)」のHPと、大津市しか参加していない「琵琶湖を美しくする運動実践本部(実践本部)」のHPを比較すると、「実践本部」のいい加減さが際立っている。
たとえば、美国会HPには掲載されている「事業計画・収支予算」、「事業実績・収支決算」、「役員名と参加団体」、「会則」、「問い合わせ」などが、実践本部のHPに見当たらない。
また、実践本部は「大津市役所 別館1階 大津市環境政策課内」に事務局がありながら、住所も電話番号も掲載していない。主催団体の構成や、連絡先も書いておらず、どこの誰が、市民清掃を呼びかけているのかわからない、信頼性の乏しいサイトの作りになっている。活動を伝える写真はわずか1枚。琵琶湖の湖面を思わせるものだが、いつ、どこで撮影されたものか記載がない。
さらに、「大津市内の官公庁や企業が、運営や活動に携わっています」と紹介しているが、大津市と実践本部とが一体となって琵琶湖市民清掃を運営しているにもかかわらず、両者の関わりを明確にしていない。
↓大津市が支援している「琵琶湖を美しくする運動実践本部」のホームページ
https://simin-seisou.localinfo.jp
↓滋賀県が支援している「美しい湖国をつくる会」のホームページ
http://www.bikokukai.jp