大津市の特別定額給付金の振込みが、大幅に遅れることがわかった。6月4日の市ホームページの案内では、「支払い開始は6月中旬を予定し、以後はおおむね2週間おきに」としていたが、最初の振込みは6月19日(金)で、神戸市内の委託先に6月2日までに到着した約2万5千件分しか振り込まれないという。残りはすべて7月以降に回る。市は「迅速に支援する」としていたが実現していない。委託業者で作業に当たっているのは30人であることも分かった。

今後は、7月3日(金)に約5万件分、7月17日(金)に約5万件分が振り込まれる予定としている。福祉子ども部は、6月19日に更新した「特別定額給付金、給付金受付件数、振込み予定件数について」で、振込予定日をお知らせしている。

6月19日の市ホームページ「特別定額給付金」の郵送申請についての案内では、委託業者名(パーソルテンプスタッフ)を出し、大津市個人情報保護条例について言及した一文を追記している。市は当初、委託業者を明らかにせず、ウオッチドッグの取材(ウオッチ大津№199)では答えたものの、市HPには掲載していなかった。

特別定額給付金室の担当者は、神戸市内の民間業者に給付事務を委託したことについて、「15万世帯の給付事務を行う場所として一定の広さがあるところはなかなかなかった。慣れている事業者に依頼したほうが早い」と、6月3日のウオッチドッグの取材に答えていた。その時の取材では、大規模な人数で給付事務を行うかような説明をしていた。しかし、委託先で給付事務を行う事務員は、わずか30人だった。電話受付を含めた給付関連の事務を行っているという。

※人数になってましたので、件数に修正しました。6月19日19時55分。

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ウオッチドッグ記者
委託業者が30人程度で、事務作業をやっているんだったら、大津市役所の各課から1名ずつ出して、給付作業の事務を、別館・大会議室でやらせたほうがよほど、効率的だったんじゃないのー。余計なお金もかからんし…。面倒だから、民間に委託にして、給付の時期が遅れたら、「市ではお答えできません」と逃げるのみ。

申請書に同封された「大津市特別定額給付金のご案内」チラシには、「簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行います」と書いていましたけど。このままのペースだと、7月分も遅れるんじゃないのかなあ。

↓2020年6月19日/特別定額給付金室からの案内/振込予定日

2020年6月4日更新/「特別定額給付金」郵送申請について/「支払い開始は6月中旬」と書いていた。赤枠で囲んだ。
2020年6月19日更新/「特別定額給付金」郵送申請について/支払い予定日についての一文は削除し、委託業者の名前と個人情報保護条例を出した(今頃になって掲載?)/