ウオッチドッグ記者が、郵送した特別定額給付金の申請書が、“不備”を理由に手元に戻ってきてまいました。その経緯と取材でわかったことをお届けします。

申請書は6月3日に投函。しかし、6月24日になって、“不備”ということで、神戸市名谷ワークラボAOZORA内の大津市特別定額給付金事務センターから、自宅に戻ってきました。

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オーマイゴット! なんで、差し戻しに21日もかかるのさ。それも、添付書類の一部、銀行通帳のコピーが見開き部分でないからという理由。銀行通帳の名義人の名前が「カナ」でないから、受理しないということでした。でも、申請書の書類コピーを、四角で囲っている部分には、「お名前(など)が確認できる面のコピー」としか書いてありませんでした。いつも、ポイントしか読まないウオッチドッグ記者は、そこしか読まず、通帳の表紙部分をコピーして添付しました。

↓「※ゆうちょ銀行の場合は、通帳見開きのページ 全面のコピーを貼付してください」としか書いていない。ゆうちょ銀行以外の見開きページについて記載なし。7月4日追記。

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「大津市 特別定額給付金のご案内」には、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行いますって書いてありました。こんなわかりにくい申請書と案内文を出して、何が「簡素な仕組み」で「迅速」かと思いました。
歩いて数分の支所で、市職員からチェックしてもらって、提出したほうがよほど早いのに。差し戻しに20日以上もかかって、また、不備があったら、さらに、時間かかります。
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申請に必要なものとして、「本人確認書類のコピー」、「振込口座が確認できる書類のコピー」としか書いてありません。添付書類として、銀行通帳の口座名義(カナ)が印字されている「見開きページ」をコピーしてくださいとは、一切書かれていませんでした。
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申請書の表には、自筆で、口座名義(カナ)と口座番号を書く箇所がありました。郵送用として届いた申請書には、世帯主や構成員名について、印字(漢字)されてました。申請書氏名も、漢字とカナで署名しました。

口座名義(カナ)と口座番号は、自筆で記入しました。これらに、間違いはなかったのに、銀行通帳のコピーが、見開きコピーでなく、表紙のコピーだったので、名義人の名前がカナでなく、漢字だった。それを「不備」として差し戻されたという顛末です。

これが「不備」? 記入した内容には実際どこにも間違いがないのに。通帳の表紙のコピーで、漢字名と口座番号は確認できるのに、実務上どのような支障が生じるというのでしょうか? 確認書類の貼付「カナ」まで要求するのは、過剰な要求では。「通帳のコピーは表紙でもOK」にして運用してほしかったですねぇ。

↓申請書の受取方法の「①金融機関へ振込」に、カタカナで口座名義を記入した。7月4日追記。

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コールセンターに聞きましたら、ウオッチドッグ記者と同じような間違いをして、“不備”として差し戻された件数が約4,000件あったということでした。毎日100件ほど、これについての電話がかかってくると話していました。

「こんなわかりにくい印刷物を作成したのは、誰か」を市に尋ねました。特別定額給付金室の話では、委託業者から、ベースとなる文面の提案があり、それを市がチェックしたということでした。申請書や案内文の文面まで、業者任せ?「行政マンなら、大津市が作れよ」と思いました。
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「ダウンロードの申請や、特別定額給付金の郵送申請について、いち早く、お知らせしたつもりのウオッチドッグ記者が、自身の特別定額給付金は、8月振り込みとなりそうです」と、ウオッチドッグデスクに話しました。デスクに大笑いされました。

↓参考:他所の自治体の「添付書類」についての案内文

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上記は、他の自治体の案内文の例です。こちらの方がはるかにわかりやすい。自治体によって、案内文に違いがありました。

下記が、ウオッチドッグ記者宅に届いた「差戻し」のお知らせ文です。文書に「6月」とあるが、日付はなし。「口座名義は『カタカナ』で確認が必要です」と記載していました。「見開きページのコピーを貼付してください」だって。最初に届いた案内文のどこに、そんなことが書いていたのさ。

↓ウオッチドッグ記者宅に届いた「差戻し」のお知らせ文