◆自治連合会長による35分の独演会

市民センターの大会議室の扉を開けたウオッチドッグ記者は、またまた驚きました。かつての総会は、一般住民だけでなく、学校関係者や支所長、地域のボランティア関係者が出席して、ほぼ満席でした。ところが、今回はほとんど参加者はなし。住民にお知らせもしていないので、ほとんど誰も知らない。出席しているのは、次年度の自治会長や一部の役員らなど。

まばらな会場の正面中央に座っているのは、「清き水」会長。隣りになぜか、司会を務める学区社会福祉協議会の会長。両端には、各町の自治会長。

用意されていた総会資料を見て、「ぎょぎょぎょ」と目を丸くしました。
総会資料ではない???
「総会」という文字が消え「事業報告会」に変わっていました。

どこの組織や団体でも、会員に運営を説明する総会資料は用意されます。しかし、「総会」だと案内しながら、当日は「事業報告会」という形に、いつの間にか変更していました。資料も「議案」から「報告」に名称を変えてました。つまり、住民が議決するような形式になっていませんでした。

「清き水」会長が、冒頭の挨拶で、市民センター統廃合の話を始めました。ずらずらと一方的に話した内容によると、市長が進めている統廃合に、大津市自治連合会が無期延期を求め、それを市長や市が受け入れたという内容。「住民から集めた反対署名は、私個人が持っている。私1人で集計した。6000人ほどの反対署名だった。出せる時に大津市へ出したい」という話でした。なぜ、今すぐ出せないのかの説明は一切なし。組織としてでなく、地域住民6000人ほどの個人情報を会長が1人で集め、1人で集計し、数か月たっても市へ提出せず、署名した人たちへ現況を知らせず、そのまま個人宅で保管している。その異様さに自分自身が気づいていない説明でした。

さらに、吹き出すほど滑稽だったのは、会計や監査までも、会長1人が自ら延々と説明している様子でした。会長の横に並んだ各町の自治会長たちは、ひと言も発せず無表情のまま。会長の独演会を聞き、「この新体制になりますから」という締めの挨拶で終了。独演会は始まりから終了までで35分。質問コーナーは、それぞれの活動や収支に対してでなく、全部の説明が終了した、最後の最後に形式的に設けたものでした。

そこで、ウオッチドッグ記者が挙手しました。

↓【参考】ウオッチドッグ記者の地元「平成29年度の学区自治連合会の事業報告会」の表紙/議案でなく、報告に変わっている。こうした事実を一般住民は、知らない。議決もされていないのに、新会長として「清き水」会長が連合会長に、引き続き就任している。


↓【参考】過去の平成23年度自治連合会の総会に出席した時に受け取った「総会資料」の表紙/当時は、総会という形で、議案を出して住民の了承を得ていた。

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