◆自治連合会長との質疑やりとり

久しぶりに自治連合会の総会に出て驚いたのですが、「議案」でなく、「報告」になっています。連合会長の説明を聞くだけになっています。住民が議決する形になっておらず、これでは総会の体をなしていません。

これは、私が連合会長になってから決まったことではなく、就任する前の平成22年、平成23年も「事業報告会」でした。総会は「会長会議」をもって総会と致します。私が会長をやる前から慣例となっています。

【解説】
ウオッチドッグ記者は過去の文書をしっかり保管している。手元の資料を精査すると、平成24年度(2012年度)まで学区自治連合会では、一般住民が参加する「総会」が行われており、「事業報告会」ではありませんでした。会長の回答の年度はデタラメでした。「事業報告会」に変更したのは2013年度。自治連合会長による補助金の不正事件が発覚した2012年度の翌年でした。ということは、いかに公金使途を住民にわからせないようにするか、また、自らの役職を変更できないようにするかを画策した証が「事業報告会」のようです。ちなみに、当時の自治連合会長は、現青少年育成学区民会議の会長。一蓮托生の間柄です。

学区自治連合会長が、市民センター統廃合の反対署名を集めていながら、大津市へ提出していなかったのは、大津市自治連合会が市へ延期を求めたため、様子をみているという説明でしたよね。しかし、4月12日(金)に、市民部の職員に確認しましたら、大津市自治連合会から、「統廃合反対の要望書」も「白紙撤回の書面」も何ひとつ出ていないということでした。実際は、どのような対応をされたのですか?

大津市自治連合会長(坂本学区自治連合会長)の谷氏が、越市長と副市長に会って話をしています。このことは、市民部長と田中課長も認識しています。

【解説】
この話は、ウオッチドッグで、2018年3月26日付に報じている。越直美市長が記者会見で話した「学区単位の署名を受け取らないようにという要請が、大津市自治連合会長からあった」とする会談のことだろう。https://watchdog-journalism.com/otsu20
会談では「学区単位の反対署名を受け取らないように」という要請が谷氏からされており、この時に、統廃合の見直しの要望書などは提出されていない。

行政は文書主義です。大津市自治連合会長が市長と会談したということですが、要望書1枚、文書1枚も出さなければ、何の効力もないでしょう。現に、大津市の市民部に確認しましたら、文書としては受け取っていないので、白紙撤回を求められたとは、思っていないと答えていました。

900万円もの運営資金を住民から自治会費として集めておきながら、住民に総会の日時をお知らせしていないのはどうしてですか? 以前は、総会日時を放送していました。

総会日時をお知らせしていないということですが、各自治会の議事録に書いていると思います。そこを見ていただければわかると思います。

【解説】
全町内の議事録に総会日時が掲載しているのか不明なのに、各自治会の議事録で確認せよ、とは取り繕った回答。学区自治連合会が、お知らせの文書を回覧するか、放送するかすべきことなのに、それすらしていない。

900万円を集めているといいますが、学区自治連合会で実際に使うのは250万円。後は、各協議会へ分配しています。

各自治会から、学区自治連合会へ会費を納めています。その合計が900万円ですよね。分配しているので900万円も使っていないという主張は違うのでは。自治会員は、信頼して連合会へ自治会費を出しているわけで。そうした信頼に答えて、事業の中身とプロセスを公開すべきではないでしょうか。きちんと住民にお知らせして下さい。

自治連合会の会計収支ですが、よくわからない「シニアサロン援助金」が増えたり、対外会合費、新年交礼会など、明細のわからない事業があります。これは何ですか?

シニアサロン援助費は、民児協がやるシニアの方の遠足です。バス2台で遠足に行っています。民児協が予算を持っていないということで、自治連合会から出しています。対外会合費などは、定例会議で了承を得ています。

【解説】
この答えも疑問。学区の民生委員児童委員協議会(民児協)には、福祉関係団体を支援する学区社会福祉協議会から、助成金が出ているはずです。しかし、学区社協は2014年度から限定総会になり、収支が見えなくなりました。自治会費という限られた予算の中で、増え続ける高齢者の遊興費まで支出することが適正かどうか。今後、増え続ける高齢者の足を確保するためのコミュニティバスの導入検討など、生活に関わることに使うべきではと思いました。自治連合会長の対外会合費は16万円。交通費63,000円、合わせると20万円近く。ホテルを会場に、自治連合会と議員や市職員を交えた新年交礼会費は、次年度20万円の予算を計上しています。チェック機能が働かない分、計上し放題、使いたい放題の状態です。

学区社会福祉協議会(学区社協)の件で質問します。今日の総会日に、(学区)社協だけ開催していません。(他の協議会は、自治連合会と同日に開催されている)。一番多い金額の会費を自治会員から徴収しておきながら、いつのまにか関係者だけの限定総会にして、使途を見えなくしています。当学区では、過去に、自治連合会長による不正会計事件が起きています。こういうことが二度と起きないよう、収支を公開して下さい。また、(学区)社協役員らが(自らの)報償費を受け取っていると聞いています。必要ないです。改善して下さい。

(学区)社協のことは、私は関係ないですが、ちょうど隣に(学区)社協の会長が司会をしているので代ります。

たまたま、私が司会としてここにいますのでお答えします。本来、(学区)社協のことは、ここで話すことではない。(学区)社協の総会のことですが、理事会で了承されています。

【解説】
住民から集めた自治会費を、学区自治連合会が学区社協へ分配しておきながら、会長は「私には関係ない」と答えない。学区社協の会長は、学区自治連合会からお金をもらっておきながら、ここで話題にすることではないという。学区社協の会長は、理事会(自治連合会長や民児協、各種協議会の会長ら、毎年同じメンバーでほぼ構成)で了承されているので、総会資料を住民に見せなくてもいいという。会費の出どころは、住民の懐じゃ。

※(注)「清き水」連合会長は「温泉マーク」にしています。当日は、限られた時間のため、まとめて質問をしましたが、わかりやすい形にするため、やりとりを分けました。回答の欺瞞を明確にするため、解説も入れました。

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