今から30年前、「観光だけではない、いろんな京都、本当の京都を発信する場を作りたい」と京都在住の市民らが情熱を傾けて作った月刊誌がありました。タイトルは『京都TOMORROW』。1988年から2003年まで15年間、さまざまな業種のメンバーが、入れ代わり立ち代わり編集委員として関わり、情報を全国へ発信。反響が広がりました。

『京都TOMORROW』は、当時の社会問題を鋭く分析した濃い内容が満載でした。今にも続く問題を、時代に先駆けで問題提起していた特集も数多くありました。マスメディアとは一線を画し、京都市民らが力を結集して発信の場を作り続けてきました。

感銘を受けたウオッチドッグでは、30年前の『京都TOMORROW』をWEB上で読者に紹介できればと考えました。できるだけ丁寧に再現(PDF化)するため、立命館大学の立命館アート・リサーチセンター(ARC)の協力を得ることができました。
『京都TOMORROW』は、当サイトが紹介するだけでなく、ARCにおいても、デジタルアーカイブ化され、公共財として広く市民に活用されることにもなりました。

ウオッチドッグでは、当時の編集委員にインタビューをしながら、社会問題を振り返っていきます。今後の展開にご期待ください。