2021年度に大津市が琵琶湖市民清掃のごみ収集運搬を委託している業者の見積書に、軽自動車の自賠責や任意保険費用、タイヤやオイル交換費用まで含まれていることが、情報公開請求の開示資料でわかった。琵琶湖市民清掃のごみ収集運搬は、4tパッカー車が稼働しているが、軽自動車の「ジムニー」をどのように活用したのか、市が保管している公文書に記載がないのでわからない。大津市の杜撰なチェック体制がまた明らかになった。
軽自動車の費用などを見積りしていたのは、大津市本堅田にある大津衛生社。軽自動車ジムニーの保険費用やタイヤ交換費用など計5万570円を、琵琶湖市民清掃のごみ収集運搬の随意契約の見積書に含めている。ただし、算出根拠となる資料などが何も添付されていないので、そもそもジムニーが、ごみ収集運搬と何の関係があるのか、確認できない。
大津衛生社が提示した見積書では、事前準備費用として、人件費を1時間×21日間の21時間と計上している。しかし、ジムニーの車両費などは、1カ月分として見積もっている。このように、全く整合性がとれない内訳でも、大津市は問題ないとし、琵琶湖市民清掃のごみ収集運搬を大津衛生社へ委託している。
琵琶湖市民清掃は、年1回の事業。業者が日常の業務で使用する軽自動車だとすれば、オイル交換やタイヤ交換の費用を、大津市民の税金で支出するのは不適切だと言える。
これを見て「OK」とする大津市廃棄物減量推進課のチェック体制に驚くばかり。業者が出した1社見積書のまま、ノーチェック!! ウオッチドッグ記者が公務員なら、こんな甘い見積書を出してきたら、すぐ業者へ連絡して根拠資料を根こそぎ出させ、隅から隅までチェックしますけどねぇ。そして、不適切であれば、契約しない。そもそも随契でなく、入札にするけど。
↓2021年度・琵琶湖市民清掃/ごみ収集運搬の随意契約/大津衛生社の見積書