大津市が9月5日に、各部の部長らを集めて開いた台風21号の被害状況対策会議で、配布した資料の中に、全域停電中の地域の情報を記載していなかったことがわかった。担当課は関西電力からの情報だけで資料を作成していた。
記載されなかった地域は山中比叡平。台風が直撃した9月4日午後3時に全域が停電となり、この情報を支所長が大津市の危機・防災対策課へ伝えた。停電は翌日の5日午後5時まで、26時間続いた。
被害状況対策会議は5日午前10時から始まったが、山中比叡平では全域停電が続いていた。しかし、会議で配布された「市内停電状況」という資料には、この情報が抜け落ちていた。
午前9時に関西電力滋賀支社に確認した情報として、停電の総軒数や15学区の内訳は記されている。危機・防災対策課の職員は、「資料にある数は、関電から聞いた停電情報だけ。記載がないということは、山中比叡平が停電していることを、この時点で関電は把握していなかったのでしょう」と、まるで他人事のように説明している。
↓大津市危機・防災対策課が作成した「避難状況」「停電状況」の資料/被害状況対策会議で配布
↓越直美市長の市政日記/2018年9月5日の大津市被害状況対策会議