元農水相の岩永峯一氏が理事長を務める「滋賀県青年会館」が、滋賀県の所有する用地を無償で借りている問題をめぐり、会館が活動を支援する滋賀県青年団体連合会(青団連)の顧問に、三日月大造知事と青木洋教育長が就任していたことが、情報公開請求の資料で新たにわかった。知事や教育長が青団連の要職に就いているため、滋賀県が滋賀県青年会館へ県有地を無償提供しているという見方も出ている。

青団連の事務局長は、OBの数も団員数に含めて滋賀県に300人と水増しして報告していたことを認め、「不適切だった」と話している。知事と教育長を除く28人の顧問は、全員が元会長。22人の指導部員も、元会長、元副会長、元理事らOBが就任している。指導部員の大半を、顧問が兼任している。青団連は実態として、OBのための組織になっている。

滋賀県は、知事や教育長を除く「顧問、指導部員」の名簿を黒塗りの非公開にしたが、ウォッチドッグの「元会長の名前は、県民に公開すべき情報だ」という指摘を受け、公開にした。

↓2017年度 滋賀県青年団体連合会の顧問・指導部員名簿


↓当初、非公開にした「2017年度 顧問・指導部員名簿」