2021年に行われた大津市の琵琶湖市民清掃は、6月13日(日)、20日(日)、27日(日)の3回で実施された。しかし、大津市が、ごみ収集運搬の随意契約で委託した業者の1社が、事前準備費用として、36万600円の打ち合わせ代を見積もっていたことが、情報公開請求で開示された公文書で明らかになった。いったいどのような会議が行われたのか、本当に必要な会議だったのか、開催日時さえも大津市はチェックしていない。

打ち合わせ代の事前費用を見積もっていたのは、大津市本堅田にある大津衛生社。開示された見積書の内訳によると「1回(1時間)の打ち合わせ代 12万200円×3回」で合計36万600円。班長12人と一般社員41人の計53人全員が、3回の打ち合わせ会議に参加したとしている。大津衛生社は、琵琶湖市民清掃のごみ収集運搬の事業を請け負って2021年度で5回目となるが、大規模な打ち合わせを行う見積もりとなっている。

1回(1時間)の打ち合わせ、12万200円の内訳は、こうなっている。
  2,500円 × 班長12人の残業代 = 3万円
       2,000円 × 一般社員41人の残業代 = 9万200円 

   合計 12万200円(1回分)

  12万200円 × 3回 = 36万600円

 

見積書によると、打ち合わせは3回と記載されているが、日時や場所、会議の内容などの詳細は不明。実際どのような会議が3回行われたのか、本当に行われたのか、会議録や資料などが残されているのかもわからない。大津市は何もチェックしていないことだけは明らかだ。

2020年度から続くコロナ禍の影響により、市内でも生活困窮者が増え、社会福祉協議会へ貸付金を申し込む人が殺到した。ひっ迫した社会情勢を尻目に、佐藤市政は、ごみ収集運搬業者らへ公金の大盤振る舞いを続けている。

53人の打ち合わせ
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53人の打ち合わせだって。大津衛生社には、さぞや巨大な会議室はあるんでしょうね。こんな見積書をOKする自治体ってあるー? 委託業務は、当日のごみ収集運搬でしょ。事前準備って何ですか? 大津衛生社へ 5,762,955円(税込み)を出している市廃棄物減量推進課と責任者の佐藤健司市長は、打ち合わせの内容を聞いてくださいよ。

↓2021年度・琵琶湖市民清掃のごみ収集運搬の見積書/大津衛生社

↓2021年度・琵琶湖市民清掃実施要綱

↓参考:コロナ禍の2020年9月14日付で、ウオッチドッグが報道した「生活困窮者への特例貸付」の検証記事。

生活困窮者へ特例貸付、県内19市町で48億円/4−8月の実態を独自検証/ウオッチ滋賀№61