大津市の住民監査請求は、全ての監査結果に「市長の意見書」が監査委員宛に提出されていたことが、ウオッチドッグの独自調査でわかった。(請求前に問題が解決済みだった2014年6月12日の監査請求は例外) 
2014年度から2022年度までの9事例を精査すると、今回の事例(2022年9月26日)だけが、「市長の意見書」の内容が監査結果の中で全く示されていなかった。その他の8事例では、「概要」として記載するか、別紙で全文を記載するか、どちらかになっていた。

2021年度の琵琶湖市民清掃でごみ収集運搬の随意契約金約1,300万円の返還を求めた監査請求は、「市長の意見書」の内容が一切記載されなかった。理由は明らかにされていない。「情報公開請求しないと市長の意見書を見せない」と事務局は説明したが、理由は不明。監査に当たる監査委員は、請求人によって「市長の意見書」を示したり、示さなかったり、対応を変えている。不公平、不公正な運用が、大津市の監査制度ではまかり通っている。

大津市の住民監査請求(2014年~2022年まで)
大津市ホームページ/住民監査の結果について

https://www.city.otsu.lg.jp/shisei/kansa/jumin/1390736992021.html