大津市の監査委員は、琵琶湖市民清掃のごみ収集運搬に関する監査請求で、監査結果に「市長の意見書」を一切掲載しなかった。そこで、請求人の市民が「市長の意見書」を示すよう求めたところ、監査委員事務局は「情報公開請求しないと見せない」とした。

事務局の指示に従って、請求人の市民が情報公開請求をした。すると、今度は一転、「課内で検討したが、請求人がお求めならお渡しすることができる」と前言を翻した。大津市の監査は、ひと晩で運用方法を変えるような、いい加減な仕組みになっている。

請求人に「市長の意見書」を見せない一方で、監査結果には「市長の意見」を元に、職員らが陳述したことを書いている。開示されない「市長の意見書」の内容について、監査委員事務局に請求人が質問すると、「監査委員の判断の中に、市長の意見書がある」と意味不明な回答に終始した。

監査委員は本来、市長等の指揮監督を受けない独立した執行機関である。ところが、「市長の意見」と言われるものに、職員も、そして監査委員も従ってしまう、独裁的な政治の仕組みになっている。

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ウオッチドッグ記者
請求人に見せない「市長の意見書」ってありえませんよ。
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大津市監査委員・事務局
市長の意見書をわかりやすくするために、監査委員の判断の中に含めています。
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どうして、監査委員の判断に「市長の意見書」がそのまま使われているのですか? どの部分が「市長の意見書」に該当するのか教えてください。監査結果に、「市長の意見書」を掲載しないと、監査委員が市長の意見のどの部分に同意しているのかわからないじゃないですか。
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「市長の意見書」は、市長の名前にしてますが、書いているのは、廃棄物減量推進課ですので。事務文書によくありますよね。
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それでしたら、なぜ「市長の意見書」なんて名称をつけているのですか? 市長が任命している監査委員に対し、暗に圧力をかけているようなものじゃないですか? (所管課の「弁明書」ならまだ理解できるが)
住民監査請求とは・・
監査委員とは・・
常勤監査委員の給与は月額63万9千円+ボーナスと旅費(特別車両料金及び特別船舶室料金)あり
大津市の非常勤監査委員の報酬費/日額2万8千円(出勤回数に応じて支給)
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ちなみに、請求人の市民が、監査結果に掲載していなかった「市長の意見書」を情報公開請求して文書を入手すると、全額自己負担で開示費用を支払うことになる。大津市監査委員事務局が請求人に対して、「『市長の意見書』は、情報公開請求しないと見せない」としたので、自腹で入手することになった。公開するのが当たり前なのに、理不尽なことをさせるのが大津市監査委員事務局だ。