2024年6月30日のどしゃぶりの中、大津市と琵琶湖を美しくする運動実践本部は、市民に清掃を呼びかけ「琵琶湖市民清掃」を実施した。大津市全体では30トンの土砂を収集しているが、そのうち南部地域では、市から委託を受けた2業者が16トンの土砂を運搬していた。しかし、どこの学区から土砂を集めたのか、市の記録には記載がなかった。大津市は、従来から「琵琶湖市民清掃の土砂は、側溝の泥である」という説明を繰り返している。雨水で道路が濡れ、河川が増水している最中、傘を差し雨具を着た市民らが側溝の蓋を開けて泥を土嚢袋に集める作業を、大がかりに行ったことになる。
実際、業者がどこの学区の土砂を集めていたのか、どこへ搬入したのか、市の行政文書では不明になっています。市が作成している搬入記録には、どこの土砂をどれだけ収集したのか、学区名と搬入先の記載はないです。
2024年6月30日 土砂搬入車両表(時刻、業者名、車両ナンバーと搬入時の総重量)
大五産業にせよ、タケノウチにせよ、それぞれの車両がどこの学区を周って土砂を収集したのか記録すれば済む話。ウオッチドックが過去から何度も問題を指摘してきた事柄です。記録できない理由が何かあるのでしょうか?
特に、数年前から、実践本部の指示により、各自治会が、業者のごみ積み込み作業時に立ち会わなくてもよくなりました。便乗投棄の防止のために、各自治会で集めたごみの写真を報告書へデジタル添付するとか、いくらでもできるでしょうに。ここ数年、大津市は市民へデジタルでの手続きを奨励していますが、実践本部やごみ収集業者にも、記録のデジタル化を進めてほしいですね。
土砂搬入量(時刻、業者名、車両ナンバー、重量、乗車人数、車両重量、人員重量、積載量)
※アイキャッチ画像は「濡れた道路」のイメージ画像です。