大津市自治連合会の70周年記念パーティーが2024年10月26日、琵琶湖ホテル(瑠璃の間)で盛大に行われた。参加者は137人だったが、当初、市自治協働課は参加者の座先表に記載されている一部人物を公開しなかった。非公開の処分取り消しを求めて審査請求をすると、所管課は判断を覆して全公開にした。黒塗りにして隠した人物は誰だったのか。
開示された人物を見ると、あきれる氏名を目にした。上席の「梅」席に座っていたのは、長等学区自治連合会長で、山上町自治会長を兼務している清水耕二氏だった。以前、ウオッチドッグ記者が会長を取材した際、「補助金ビジネス」を公言していた人物。他の学区自治連合会長は、「自治連合会長名」で座席表に表示されているが、長等学区のみ連合会長名を外していた。他の学区自治連合会長は公開されているので、長等学区自治連合会長のみ、黒塗りで隠す理由はない。
大津市自治連合会は、大津市の補助金と自治会員の会費を収入にして運営している団体で、独自に収益を上げるような事業をしていない。市は、市庁舎内に、特例で任意団体である自治連の事務局スペースを確保するなど、他自治体ではありえない異例中の異例の特別待遇をしてきた。その団体の70周年記念パーティーに誰が参加したのか、市民に公開できない理由はないはずだ。


左の列の一番上「山上町自治会■(長等)」って、長等学区自治連合会長の清水耕二氏だったのね。どうして、会場で3番目の上席「梅」に座っているのかなあ?
黒塗りで隠されるって…。居てはいけない席配置だったのかなあ?


この清水会長ですが、ウオッチドッグが記事でよく取り上げた、問題ある人物の1人。他に、瀬田学区自治連合会長だった内田一豊氏(故人、2014年~15年市自治連会長)、坂本学区自治連合会長の谷正男氏(2017年~18年市自治連会長、連合会長職28年で更新中)、伊香立学区自治連合会長だった木村重次氏(2019年~22年市自治連会長)らが、常連メンバーだった。
清水会長に関する過去報道を振り返ると何がひどいって、補助金の実績報告書で提出された領収書のうさん臭さでしたね。
琵琶湖市民清掃の領収証が真正とは言いがたいもの(同じ筆跡、印鑑なしなど)だっただけでなく、自店で購入したとする領収証をバンバン発行していました。下記は過去の報道。
毎年恒例、補助金ビジネス/自分宛の運搬謝礼、自社での飲食費・飲み物代/大津市の琵琶湖市民清掃№48 – ウオッチドッグ

警察に調べてほしいと思うような領収証でしたが、なんと、市自治連会長だった2016年に、大津署と大津北署の署長らへ、約1万7千円(公金)を使いカップラーメン(12個入り計15箱)を差し入れするというあの市自治連でも前例のないことをしていました。
公平、公正であるべき公金の使途など関係なし。その言動や報告書から、やりたい放題という印象を受けました。
また、長等学区自治連合会のみ、学区要望書を市へ提出しないなど、独自な行動をとっていたことも取材でわかり、記事にしたこともありました。
そんな人物も「梅」席にご招待。どこまでも大津市政と自治連は、タガが外れています。