21の郵便局が設置していた政府配布の布製マスク(アベノマスク)の寄付箱を、日本郵便本社が撤去指示を出していたと、6月10日付の毎日新聞が報道していた。6月下旬から、アベノマスクの予算関連を取材したウオッチドッグ記者としては、この報道の背景が気になった。

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ウオッチドッグ記者
この報道にはびっくりした。群馬県太田市に協力する趣旨で、21の郵便局が設置した「アベノマスク」の寄付箱が、日本郵便本社の指示で、撤去されたんだって。
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ウオッチキャット
「アベノマスク」と揶揄する表現というのが、撤去の理由だニャ。

↓2020年6月10日付・毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200610/k00/00m/040/025000c

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6月13日(土)に、ウオッチドッグ記者の自宅に「アベノマスク」が届いていなかったから、厚労省ホームページに載っていた全世帯配布の布製マスク専用「コールセンター」へ電話した。「アベノマスク届いていないんですけど」と問い合わせしたら、コールセンターの受付の女性が「かしこまりました」って言って、調べてくれたけど。
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「揶揄」でなくて、商品名のように、「アベノマスク」が全国民に浸透しているのにニャ。「ムダノマスク」とか、「アゴノマスク」とか書いていないのにニャ。
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厚労省のマスク班に、取材電話したときも、受付の女性へ「アベノマスクの取材です」って言ったら、「かしこまりました」って繋いでくれましたけど。あるときは、「介護施設の布マスクもありますが、どちらですか?」と聞かれたので、「全世帯配布のほうです」って答えたら、この時も「かしこまりました」で繋いでくれた。一体となっていた。あの厚労省でも。
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なんで、日本郵便本社が「アベノマスク」という呼称に過敏なのかニャ。「小さくて使えない」と捨てられるより、再利用されるほうがよほど、無駄にならないニャ。アベノマスクをリメイクした「改良型アベノマスク」たちが、日本の技として、あちらこちらでお披露目されているニャ。素晴らしい技だニャ。YouTubeでお目にかかれるニャ。
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そりゃ、政府から、たっぷり、アベノマスクの配送費として、契約金が入るだろうしね。全世帯分だけでなく、介護施設分もだから、日本郵便本社としては、「アベノマスク」さまさまでしょう。

↓厚労省の令和2年度補正予算資料

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有効活用しないと、もったいないニャ。日本郵便本社はどこ見て、仕事しているのかニャ。善意の行為をストップさせて。
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6月23日に、日本郵便本社に電話取材したら、「超・超 上から目線」の担当者が応対した。「6月15日に、(アベノマスクが)概ね配布完了した」と報道されていたから、残っている在庫を聞いただけなのに、「厚労省のホームページには、『概ね』って書いているでしょ。概ねだから終わってないんだよ」と最初から気色ばんだ対応だった。
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ウオッチドッグ記者がいつもの感じでぐいぐい取材したんじゃないのー?
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初対応なので、丁寧に取材したさ。でも、あまりの上から目線の応対なので、「上から目線の応対はやめていただけますか」とひとこと、言った。ウオッチドッグ記者も、50代になると、何でもかんでも言葉にでちゃう。
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久しぶりの上から目線の相手との取材だニャ。
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思い起こせば、取材相手としてげんなりしたのは、これまで数人。ひとりは、数年前に取材した大津警察署の副署長。大津市自治連が、運営補助金でカップラーメンを大量に購入し、大津署と北署に差し入れしたのが公文書でわかったので、「誰が受け取ったんですか?」と電話で聞いただけなのに、「こちらへかけてくるな」と怒鳴られて電話切られた。

もう1人は、元大津市議で、元県議(自民党)の佐野高典氏。当時は、県議だったけど。琵琶湖を美しくする運動実践本部の副本部長をしていたので、電話取材した。過去の琵琶湖市民清掃のごみ収集運搬について、「廃棄物処理法違反ではなかったのですか?」と聞いたら、一方的に電話切られた。

もう1人は、数年前の大津市の総務部長。過去、大津市が、琵琶湖市民清掃の補助金を使い、市職員100人の弁当代に充てていたので、電話取材したら「過去のことなんだから、担当に聞けばいいだろう」と、答える気なし。コンプライアンスなしだった。

日本郵便本社のアベノマスク担当者とのやりとりも、「げんなり」ストックに入れておくわ。
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当時は取材後、めちゃくちゃ怒っていたニャ。
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最近は、そんなに怒ることはない。ただ、上から目線の人物に取材すると、なんで、こんな対応するんだろうと不思議になる。過去取材を振り返っても、何か隠したいことがあるときに、こういう対応にでる人が多いですねー。だんだん、パターンがわかった。
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それで、結局、アベノマスクの残数はわかった?
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この時の取材では、完了していないから、わからないということだけ。「それなら、どこが未配達なのか教えて下さい」と聞いたら、「データない」の一点張り。「毎週月曜日に、日本郵便で配達状況のデータ更新をしているのを知っているんですけど。あるんじゃないですか?」と聞いたら、「6月15日に概ね完了した後は、更新していない」だって。そんなことを言っていたのに、2日後の6月25日の菅義偉官房長官の会見では、「日本郵便から、厚労省へ報告があって、6月20日までに配布完了した」っていう話が出ていた。それも未配達だった地域まで言及していた。なんで、6月23日に、電話で教えてくれなかったのかなあ。
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言えばよかったのにニャ。
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結局、「アベノマスク」という言葉に妙な反応したところは、日本郵便本社と、厚労省マスク班の職員1人だった。
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厚労省のマスク班の職員はなんて?
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ウオッチドッグ記者が「アベノマスクの取材です」と言ったら、「アベノマスクでなく、政府配布の布マスクのことですよね?」と返されたので、「アベノマスクですよ。国民に浸透しているアベノマスク。あなたも、家で言っているアベノマスク」とそのままやりとりを続けた。