2021年度の琵琶湖市民清掃で、長尺物(枝木)の収集運搬するのに、大津市は外部の4業者との間で合計約208万円で随意契約したが、実際に収集運搬されたのは計810キロにとどまっていたことがわかった。当初の契約では、ごみ収集車20台を稼働させる契約内容だったが、実際は6台しか動いていなかった。にもかかわらず、約200万円は、市から業者らへ支払われたたま、差額が返還されていない。無駄な公金支出を繰り返している。

単純計算で、4トンのパッカー車を20台稼働させれば、最大80トン(80,000キロ)収集運搬できる。しかし、実際に収集運搬したのは810キロ、つまり100分の1の量だった。

業者別に検証してみると

◉志賀衛生社は3台、311,415円で長尺物を収集運搬する契約だった。しかし、実績では、2台で190キロの長尺物を収集運搬していた。残る1台は稼働していない。

◉大五産業は5台、519,025円で長尺物を収集運搬する契約だった。しかし、実績では、1台で50kgの長尺物を収集運搬していた。残る4台は稼働しなかった。

◉大津衛生社は6台、622,830円で長尺物を収集運搬する契約だった。しかし、実績では、2台で220kgの長尺物を収集運搬していた。残る4台は稼働しなかった。

◉タケノウチは6台、623,830円で長尺物を収集運搬する契約だった。しかし、実績では、1台で350kgの長尺物を収集運搬していた。残る5台は稼働しなかった。

稼働しなかった収集車は4業者で計14台に上る。ところが、支払われた金額は契約時と同じ、2,076,100円。

2021年6月14日に、志賀衛生社が長尺物180kgをパッカー車1台で処分場へ搬入。

2021年6月21日に、志賀衛生社が長尺物10kgをパッカー車1台で処分場へ搬入。

枝木10kgお米10㎏で換算してみよう!
お米10kg
お米10㎏を運搬するのにパッカー車1台だって!

2021年6月21日に、大五産業が長尺物50kgをトラック1台で処分場へ搬入。

枝木50kg女性1人(50kg)で換算してみよう!
体重50kg
女性1人(50㎏)を運ぶのにトラック1台だって!

2021年6月21日に、大津衛生社が長尺物130kgをパッカー車1台で処分場へ搬入。
2021年6月28日に、タケノウチが長尺物350kgをパッカー車1台で処分場へ搬入。
2021年6月28日に、大津衛生社が長尺物90kgをパッカー車1台で処分場へ搬入。

↓2021年度・琵琶湖市民清掃のごみ収集(長尺物)の委託金額
 ①は志賀衛生社、②と③は大津衛生社、④と⑤はタケノウチ、⑥と⑦は大五産業。

↓2021年度・琵琶湖市民清掃のごみ収集(長尺物)の搬入実績