監査委員から、監査結果の中でスルーされた第3弾は、「随意契約が違法である理由」として請求人の市民らが主張した、「廃棄物減量推進課は、4事業者の随意契約の見積書を精査していない」という事実です。

シリーズ「逃げた監査委員」では、大津市の監査委員が、琵琶湖市民清掃のごみ収集運搬の随意契約に関する住民監査請求の中で、意図的に判断を避けた部分を逐一指摘しています。

請求人の市民らは「随意契約が違法である理由」を、7つの主張としてまとめています。その1つが「4事業者の随意契約の見積書を精査していない」という指摘です。市民らが示した具体的な事実を、監査委員は取り上げませんでした。

監査結果の中で落とされた事実は、「3日間のごみ収集運搬」、「1時間・約12万円の打ち合わせ」、「5月14日~6月11日21日間)までの事前準備の人件費63万円」

市民らの監査請求書から
※字の間違いを押印して修正し監査委員へ提出/ネット掲載のため白にて修正
監査委員の監査結果(請求の要旨)から
市民らが主張したのは、上記の(ア)〜(ウ)の3点だけではありません。

市民らが提出した監査請求書には書かれてある重要な事実を、監査委員は監査結果から省いてしまいました。市民らが指摘した重要な事実は、以下の通りです。
●大津衛生社は、3日間の稼働で5,762,955円を廃棄物減量推進課と契約している。
●市民が参加した琵琶湖市民清掃は、6月13日、20日、27日の3日間のみ。しかし、同社は5月14日から6月11日の21日間に活動として63万円の人件費を計上している。事前にごみ収集運搬する必要はないにも関わらず、多額の人件費が計上されている。
1回(1時間)の打ち合わせ代を約12万円として見積っている。しかし、だれが参加し、何について打ち合わせをしたのか、まったく不明。

こうした「おかしな事実」を市民らはいくつも指摘しています。ところが、監査委員はまともに取り上げていませんでした。公正な監査の形ではありません。

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具体的な数字を示して主張した部分は、監査結果から軒並み落とされています。例えば、市民が参加した琵琶湖市民清掃のごみ収集運搬日は、3日間しかないという事実を触れられたくないのでしょうか。