年1回の琵琶湖市民清掃で、大津市36学区のうち一部学区自治連合会では、大量の土砂を短時間で収集したとする実施結果報告書を市へ提出している。過去数年分の調査によると、毎年、大量の土砂を集めていたのは、真野、堅田、唐崎、滋賀、長等、平野、膳所、晴嵐、田上、瀬田、瀬田南の11学区。一般廃棄物のごみ収集対象でない「土砂」を琵琶湖市民清掃だけは収集することについて、大津市は「市民が集めた側溝の泥だから」と説明している。
例えば、2019年度、唐崎学区では半日の清掃に、36学区中最多の3,204人が参加し、1,092袋の土砂を集めたと記録されている。果たして、高齢者を含む一般市民が短時間にこれだけ大量の泥を、手際よく土嚢袋に詰め込み、運搬することができるのだろうか。ちなみに、市に各学区が提出する報告書には、「市民が集めた泥」であることを示す写真の添付は義務付けられていない。
ウオッチドックでは、毎年、情報公開請求をして、琵琶湖市民清掃の実施結果報告書を入手している。下記は、そのデータの一部(2019年)である。
↓黄色は100袋以上の土砂の学区。オレンジは、唐崎学区の1,092袋。