4月25日から5月6日まで、大津市職員1,200人が自宅待機をしている前代未聞の状態が続いてますが、「二元代表制」を強調し、存在を誇示してきた大津市議会は、この数ヶ月どのような動きをしてきたのでしょうか。ウオッチドッグは、市議会のホームページの資料を元に、お伝えします。
キャットさん、オウムくん。この市議会ネタも馬鹿馬鹿しいので、後はよろしくー。ウオッチドッグ記者は、再放送のテレビドラマ「JIN-仁」でも観て、ウルウルしてるから。
にゃあ。大津市議会には、「大津市議会基本条例」があるニャ。一部分を取り上げてみるニャ。
条例、条例。
「二元代表制の一躍を担う議会の機能を高める」やら、「市民福祉の更なる向上を目指す」やら、「市民の負託に全力で応えていく」と書いているニャ。カッコイイこと言っているニャ。
カッコいい、カッコいい。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、経済的に困窮している大津市民らが続出して、貸付を求めて市社協などへ続々と頼っている状況だ。それなのに、政治家でもある大津市議らの窓口、大津市議会は、閉店のまま。市議会ホームページでは、4月22日という早い段階で、「照会の回答をしません」とシャッターを閉めたニャ。
閉めた。閉めた。
4月24日になると、「急を要さない情報発信については当面の間、差し控えさせていただきます」と出しているニャ。いま、国内で初めての緊急事態宣言が発令されていて、最も急を要する事態が続いているニャ。
緊急、緊急。
それなのに、お知らせはしないと言っているニャ。「議会日程などの重要な情報」は出すと言っているニャ。「議会村」の内向きの思考は、ある意味、すごいニャ。村社会の掟しか頭にないニャ。
村社会、村社会。
大津市議会基本条例の第4条には、「本市の意志決定を担う議決機関としての責任自覚し、その職能を最大限に発揮」や、「市民に対し市政に対する情報を積極的に公開する」、「市民にわかりやすい開かれた議会運営を行うこと」と書いているニャ。
書いてる、書いている。
困っている大津市民がたくさんいるこの時期に、38人の市議会議員らは何しているのー。市議会ホームページで公開してほしいニャ。大津市政が知りたい情報を出さないのなら、市議会が積極的に公開してほしいニャ。自宅待機中でも、こんなことはいくらでもできたニャ。
公開、公開。
“沈黙市長”が就任してから、大津市政の情報公開が滞っているニャ。二元代表制の下、市長と対等で緊張のある関係の市議らには、市長の事務執行の監視をしっかりしてほしいニャ。情報提供を求めてほしいニャ。
情報、情報。
あれれ。3月3日の大津市議会で、公明党議員団の代表、浜奥修利市議が「新型コロナウイルス対策について」質問して、佐藤市長が答弁している。
2020年3月3日大津市議会/代表質問/公明党
https://www.kensakusystem.jp/otsu-vod/video/R02/R020303-5.html
答えた、答えた。
「はやうち市議会だより」は、4月15日に発信してるニャ。大津市役所で、3人目の感染者が出たころだニャ。4月7日に緊急事態宣言も発令されて、新型コロナに関する関心が高まっている時期だニャ。なのに、浜奥市議の「新型コロナウィルス対策について」の質疑が書いてない。何を載せるかは、市議らが選ぶニャ。
選ぶ、選ぶ。
↓2020年4月15日付・ウオッチドッグ
佐藤市長の新メッセージなし/大津市役所で職員3人目感染でも/ウオッチ大津№174
5月の連休前に自宅へ届いた、「おおつ市議会だより・第147号」にも、「新型コロナ」の質疑は書いてないニャ。
ない、ない。
市議会の録音データでは、浜奥市議の質問に答える形で、57.35秒から、「新型コロナ対策について」、佐藤市長が答弁してるニャ。双方、都合の悪いことがあるのかニャ。録音を聞いてみるニャ。抜き出したニャ。
聞く、聞く。
↓2020年3月3日大津市議会/佐藤市長答弁(抜き出し)/新型コロナ対策について
迅速な情報発信やら、疫学調査や濃厚接触者らの健康観察などを円滑にするやら、市内で感染者が発生時も万全を期すやら、エエこと言っているニャ。現実は、市役所内でクラスター発生後、行動歴をきちんと伝えていない職員らがいたニャ。市長の対応も、朝令暮改のあたふたぶりだったニャ。
あたふた、あたふた。
会見録も出さず、市民への説明責任放棄もあったニャ。公明党が、ボロ出まくりの佐藤市長を気遣って、この質疑応答を「市議会だより」に出さなかったのかニャ。言っていることが出来てないから、恥ずかしかったのかニャ。
恥ずかしい、恥ずかしい。
それと、佐藤市長は、宿泊業の売上の減少や、観光業や製造業など、中小事業者の6割に影響が出ていること、(経済的)状況が日々、悪化していることを認識していると答弁しているニャ。それなのに、一方で、自身の300万円給与アップの議案を出したままだったニャ。報道されてしまったので、バレてしまったニャ。
バレた、バレた。
公明党は、中小事業者らの困窮について質疑して、この答弁を聞いているのに、市長ら特別職の給与アップの議案に賛成したニャ。市民やメディアからの批判を怖れたのかもニャ。大事な質疑応答をきちんと市民に伝えないとは、情けないニャ。まったく駄目。市政監視ができてないニャ。
できてない、できてない。