大津市議会の議会運営委員会が、2月14日に開催された。2月市議会の日程や予算ポイント(案)の資料などが配布され、議会運営委員会の市議らへ、総務課と財政課から説明があった。議会事務局によると、2020年度の一般会計の予算額は1,130億円で、2017年度に策定された大津市総合計画の第1期実行計画の最終年度に当たるため、大きな変化はないという。今後、新市長による新たな政策のために、補正予算を編成するとしている。

「発表報道」とは

ウオッチドッグは、市議会の流れを、市民の皆さんと一緒に理解していくため、今回は行政側が出した「発表資料」をそのまま紹介します。

「発表資料」を、市政記者クラブの記者らは、広報課から説明(レクチャー、レク)を受けて、そのまま紙面に掲載するのが一般的です。こうした官公庁や捜査機関などの発表を分析、批判することなく、説明通りに横流しする報道を「発表報道」と呼んでいます。

広報課からレクチャーを受けていないウオッチドッグ記者は、記者クラブと違う視点で、ひとつひとつの言葉を、市民にどうわかりやすく伝えるかを考えながら、とりあえず「発表報道」のスタイルで記事を書いてみようと思いました。

ちなみに、「発表報道」と対比されるのが、ウオッチドッグが目指す「調査報道」です。

avatar
ウオッチドッグ記者

歳入の主となるものとして、自主財源の市税収入は、前年度より3億円増えた510億円。一方、依存財源の県税交付金は73億円地方譲与税77憶円地方交付税101億円などだった。

運営委員会で配布された「令和2(2020)年度、大津市予算のポイント(案)」の資料は次の通り。

歳出では、民生費が518億円、衛生費が190億円、教育費93億円、公債費102億円などだった。

別の資料「予算(案)の概要」によると、歳出の性質別の内訳として、人件費は226億円で、福祉、医療、児童などへの扶助費は352億円、建設に関係する投資的経費が128億円だった。投資的経費の中で、突出しているのが、じん芥中間処理施設整備事業の94億円。ごみ処理施設の改築のための継続事業で、前年度より49憶円増えている。新たに始める事業として、新高機能指令消防システム更新整備に9億円、市道幹1009号線道路改良に8,000万円、自転車駐車場管理運営事業(大津駅前)に2,200万円などがある。市道幹2028号線道路改良費が4億円で、前年度より激増している。

↓令和2年度大津市予算(案)の概要(3P、4P)

市議会「運営委員会」の配布資料:令和2年(2020)年度 大津市予算のポイント(案)
令和2(2020)年度大津市予算(案)の概要

2月市議会通常会議等の全日程(案)によると、2月21日(金)午前10時に本会議が始まり、提案説明が全議員に行われる。午後1時に、議会運営委員会が開催され、2月補正予算の説明がある。請願書の受付締め切りは、2月21日の正午までとなっている。請願権は、国や地方公共団体の機関に対して、個人、法人を問わず、日本人、外国人を問わず、その職務に関する事項についての希望・苦情・要請を申し立てることができる。

3月3日(火)に各会派の代表質問があり、4日(水)から9日(月)まで一般質問が行われる。その後、各委員会での協議に移り、27日(金)の本会議(第9日目)で議案の討論、採決が行われる。31日(火)に、3月特別会議も開催される。

↓大津市議会HPより/予算および決算の審査方法

↓2020年2月市議会通常会議等日程(案)より