大津市人事課は4月14日、3人目となる市職員の新型コロナウイルス感染を、市ホームページで発表した。1人目、2人目と同じ都市計画部の職員だ。

市対策本部長の佐藤健司市長は依然、市ホームページ上で、この件について何も発信していない。対策も見えない。1人目の感染者が出てからずっと、市長の代わりに、人事課が発信元になっている。

一方、草津市では、橋川渉市長が4月13日、草津市内で発生したクラスター発生について言及し、「感染拡大の防止に全力で取り組んでまいります」と市民に向けて「メッセージ」を発信している。

滋賀県の三日月大造知事は、4月14日にユーチューブで、新たに、感染拡大防止のメッセージを発信した。三日月知事は、これまで2月25日以来、4月14日まで計13回、県民に対しメッセージを出している。(※15日22時30分に、最初のメッセージを2月28日から25日へ、14日までに11回を、14日までに13回に修正)

県のホームページによると、3人目の感染者は次のような経過をたどっている。4月1日に悪寒あり、2日と3日は出勤。5日に関節痛で、6日に咽頭痛があった。それでも6日から10日までは出勤。11日に1人目の感染者が判明したが、その翌日に、3人目の感染者は38.9℃の発熱。13日になって、医療機関と帰国者・接触者外来を受診し、翌14日にPCR検査で陽性が確定した。

↓4月13日 草津市長メッセージ

↓4月14日 滋賀県知事メッセージ

↓滋賀県知事のこれまでのメッセージ
※4月15日に、県が「知事メッセージ」の項目を作り、過去のメッセージをまとめてましたので、22時30分に追記しました。
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kenkouiryouhukushi/yakuzi/310410.html

↓滋賀県ホームページより。

古い情報を上に・・意図的なものか

4月14日夜に、大津市ホームページを覗くと、「大事なお知らせ」に新型コロナウイルスに関する「市長メッセージ」と書いているから、市長が何か新しいメッセージを発信したのかと中を覗いたら、6日前の4月8日に出した市長メッセージだった。
「なあんだ。以前のだ」。
市職員3人が感染したというお知らせより、8日のこんな古い情報を、上に持ってくるのは、意図的なものではないかと感じた。

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ウオッチドッグ記者

そして、4月14日に初めて、大津市ホームページのトップ画面「緊急情報」の項目に、「新型コロナウイルス感染症情報」が掲載されていた。中身を覗くと、いつもの「新型コロナウイルス感染症関連情報」にリンクされていた。

滋賀県知事より、メッセージ先?8日から始まりの「重要なお知らせ」

「何が変わった?」

「新型コロナウイルス感染症情報」 の「重要なお知らせ」を見ると、4月8日からの動きの表が貼り付けてあった。そういうことかと理解した。4月8日に佐藤健司市長が、初めての市長メッセージを出したが、その2日後の10日に、滋賀県知事がメッセージを出している。一見すると、大津市長のほうが先にメッセージを出したかのように錯覚を起こさせる。
実際は、4月10日に発信した滋賀県知事メッセージは、2月25日の最初のメッセージから数えて12回目のメッセージだが。

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市長を目立たせようとしただけの小細工的な情報発信だなあ。市民のためのホームページだろうに。正確な情報を、小細工しないで、いち早く、わかりやすく伝えてほしい。

4月15日朝になると、今度は「重要なお知らせ」から、12日の市職員感染のお知らせが消え、14日の「患者発生について」という項目を作り、そこに大津市内の全ての感染患者の発生数を保健所からのお知らせとして、まとめていた。市職員感染を目立たなくさせるごまかし感が漂う。

↓大津市ホームページ「新型コロナウイルス感染症関連情報」
https://www.city.otsu.lg.jp/kinkyu/32660.html

↓過去の参照記事:2020年3月2日付・ウオッチドッグ

姿を現さない佐藤市長/危機管理能力に早くも疑問符/どうなる新型コロナ対策/ウオッチ大津№162

↓過去の参照記事:2020年3月10日付・ウオッチドッグ

新着情報一覧から5日付「緊急告知・大津市議会」を削除/大津市ホームページ/佐藤市長は依然沈黙/ウオッチ大津№164