ニュースサイト「ハンター」が2024年4月8日に、鹿児島県警から家宅捜索を受けて、パソコンや携帯電話を押収されたのは、県警による「報道弾圧」であることが、関係者の動きや報道を時系列に整理することによって明確になった。ハンターや内部告発者らが「情報漏洩」をしたという印象操作をするために、県警は関係者の退職や異動を済ませ、自己保身のガードを固めた後、4月になって、家宅捜索に入ったことが明らかになった。不祥事の隠蔽と自己保身のため、県警は、言論の自由を保証する憲法を蔑ろにして「報道弾圧」に乗り出した。県警の野川明輝本部長の責任は大きい。

事件の時系列まとめ/ハンターや他メディア報道を参照

複雑に絡み合う今回の事件、事案を時系列に、カラー分けをして整理した。

【医師会職員の事件】は青色 
【警察官による事件】はピンク色 

2021年  
9月15日 コロナ療養施設で強制性交事件が発生
12月5日 加害者である県医師会の男性職員が、女性被害者の関係者(雇用主)に謝罪文を送付
2022年  
1月 7日 被害女性が県警に告訴などの相談
1月11日 中央署が被害女性の告訴を門前払い
1月17日 弁護士の抗議を受けて、県警が被害女性からの告訴を受理
2月10日 県医師会の池田会長が県くらし保健福祉部へ釈明訪問
2月22日 郡市医師会長連絡協議会で池田会長が「合意の上の性行為だった」と発言
3月31日 男性職員が被害女性の関係者(雇用主)を名誉棄損で告訴するか、中央署に相談
4月11日 男性職員による名誉棄損の告訴を、西署でなく中央署で処理と上層部が伝達
5月10日 男性職員が被害女性の関係者(雇用主)を名誉毀損で告訴。中央署が受理
9月27日 県医師会が強制性交事件の調査報告を公表、男性職員「停職3か月」
10月末   男性職員が辞職
12月2日 中央署が元男性職員を取り調べ(1回目)
12月21日 中央署が元男性職員を取り調べ(2回目)
2023年  
1月10日 中央署が「ハンター」の取材を拒否
1月14日 中央署が元男性職員を取り調べ(3回目)
1月22日 中央署が元男性職員を取り調べ(4回目)
1月28日 中央署が元男性職員を取り調べ(5回目)⇔ 元男性職員を被害者として聴取(1回目)
2月3日 中央署が元男性職員を取り調べ(6回目)⇔ 元男性職員を被害者として聴取(2回目)
2月24日 中央署が元男性職員を取り調べ(7回目)
2月28日                    ⇔ 元男性職員を被害者として聴取(3回目)
2月下旬 【ストーカー事件】巡回連絡網を悪用した50代男性警察官が20代の女性へストーカー行為
3月上旬 【ストーカー事件】20代の女性がストーカー被害について県警へ相談
3月8日 一連の鹿児島警察の対応について塩村あやか参院議員(立憲)が国会の予算委で質問
3月13日 「ハンター」寄稿のフリーライター、小笠原敦氏が「不祥事の捜査の記録」などを県警へ情報公開請求
3月17日 中央署の署長・井上昌一氏を県警本部の刑事部長へ異動する発令
3月 中央署に勤務していた、元男性職員の父親(警部補)が退職
5月8日 小笠原氏が情報公開請求した「不祥事の捜査の記録」を、県警が「存否応答拒否」
6月9日 県警が元男性職員を強制性交の疑いで検挙、送検
6月12日 県警の公安課に所属していた巡査長が、「ハンター」へ内部情報をスマホのメッセージアプリで送信
8月 【ストーカー事件】「巡回連絡網」を悪用した警官によるストーカー被害にあった女性が「苦情・相談等事案処理票」を開示請求
9月 【ストーカー事件】ストーカー被害にあった女性の「苦情・相談等事案処理票」は存在しなかったことが判明
10月頃 県警の公安課に所属していた巡査長が、「ハンター」に「刑事企画課だより」のデータを送信
10月3日 「不祥事の捜査の記録」を「存否応答拒否」した県警対応を、「ハンター」が報道で批判
10月20日 【13歳への強制性交事件】地元紙の南日本新聞が、「SNSで知り合った当時13歳未満の少女と性交した強制性交の疑いでを県警本部留置管理課の男性巡査長を鹿児島県警が逮捕した」、「県警が会見に応じなかったこと」と報道
10月20日、25日 「ハンター」が内部文書「「告訴・告発事件処理簿一覧表」を元に、「鹿児島県警の公平性を欠いた捜査指揮」について記事中で問題提起
10月25日 【ストーカー事件】南日本新聞が、鹿児島県内の50代男性警察官が、ストーカー規制法の疑いで書類送検されたことを報道。県内の20代女性が県警に告訴。県警が女性の開示請求に対し、「相談を受けた署の分署が存在しない」と回答したことも判明
10月30日 【13歳への強制性交事件】鹿児島県警の現職男性巡査長が13歳未満の少女に対する強制性交の疑い」の事件で、巡査長の父親は現職の巡査部長で、妹も警察官という典型的な「警察一家」だという背景を、「ハンター」が報道。警察一家を庇うため真実にフタをしていると追及
11月17日 「事件記録で不要と判断されるものは速やかに破棄すること」、「破棄せずに保管していた捜査書類やその写しは組織にプラスになることはありません!」と記録の破棄を指示した県警の内部文書「刑事企画課だより」について、「ハンター」がスクープ報道
11月 警察庁が鹿児島県警に対し「表現が誤解を生む」として内容を再検討するよう促す。県警が内容を修正した「刑事企画課だより」を発行(2024年6月10日付・NHKnewsより)
12月15日 【盗撮事件(5月まで隠蔽)】鹿児島県内の女性公衆トイレのドア上方にスマートフォンのような物があるのを目撃。盗撮犯の男が走り去り、白い車に乗って逃走。被害女性が最寄りの枕崎署にパトロールを要請。同署が付近の防犯カメラを調べたところ、「白い車」は同署の捜査車両であった。当該車両を使っていた職員も特定された。枕崎署は該当警察官のスマホの差し押さえを検討したが、県警本部が「待った」をかけた。「静観しろ」という指示。(2024年6月6日付・「ハンター」報道参照)
12月22日 強制性交事件の元男性職員について、鹿児島地方検察が「不起訴処分」
2024年  
1月17日 【盗撮事件】枕崎署の女子トイレ盗撮事案の被害届を県警が受理
1月22日 告訴・告発事件処理簿一覧表は不当捜査の証拠でもあるが、情報漏洩でもあるので、鹿児島県警は事実公表と謝罪をすべき」と、「ハンター」が問題提起の報道
1月31日 強制性交事件の被害女性側は、この処分を不服として検察審査会に審査を申し立て
1月31日 【ストーカー事件】警察官によるストーカー被害にあった女性の「苦情・相談等事案処理票」がなかった事件について、「霧島署のもみ消し疑惑」として週刊現代が報道
2月21日 「ハンター」の記者が「取材ではない」と鹿児島県警を訪問。刑事部刑事企画課の理事官に面会を求める。県警の警察官4人が応対。「情報漏洩の事実を公表し謝罪する意思はあるか。あるのなら漏洩の証拠となる資料の写しを提供し捜査に協力する」と説明したが、「取材依頼書を書け」として警察官4人はハンターの申し出を拒否し、取り合わず
2月27日 「ハンター」が21日に県警を訪問した出来事を報道。現在、刑事部長をしている井上昌一氏(前中央署の署長)が退任する3月までこの問題(情報漏洩)を隠し通して「なかったことにするものとみられる」と報道。記事中、「腐った組織に腐った警察幹部。県民の安心・安全より警察一家の都合を優先させる鹿児島県警はまさに税金泥棒」と批判
3月11日 公安課の巡査長が「ハンター」に「告訴・告発事件処理簿一覧表」を郵送
3月12日 県警が捜査資料とみられる文書や個人情報を認める
3月14日 鹿児島県警の野川明輝本部長が、捜査資料(2枚)4事件に関係する12人分の個人情報が流出したと県議会総務警察委員会で公表し謝罪
3月15日 【わいせつ事件】公安課の警部が、40代知人女性の体を触るなどのわいせつ行為
3月16日 「現代ビジネス」が、県警の流出情報について「性犯罪や国会議員の選挙違反まで個人情報ダダ洩れ。合計100件超」と報道
3月18日 NHKニュースが県警察本部で、性的暴行事件など4つの事件の当事者の名前を含む個人情報が外部に流出していた問題を報道
3月17日 鹿児島県警が流出した「告訴・告発事件処理簿一覧表」の問題を50人態勢で調査すると発表。野川本部長が謝罪。
3月18日? 鹿児島県警が「調査の一環」として「ハンター」記者に面会を申し込む。26日に会う約束をする
3月25日 県警側が「多忙」を理由に、一方的に「ハンター」へキャンセルの連絡。「ハンター」は、「ハンターの協力申し入れを拒絶した時同様、相変わらず不誠実な対応」と一連の経緯を記事にして報道
3月25日 25日付発令で鹿児島県警の井上昌一刑事部長(前中央署長)が退職
3月25日 22年3月から鹿児島県警本部公安課に所属していた巡査長を曽於署へ異動。この巡査長は「告訴・告発事件処理簿一覧表」の情報を漏らした疑いのある男性
3月25日 22年3月から生活安全部長に就いていた警視正が退職。
3月末 小笠原氏宛で鹿児島県警・未発表不祥事の3件(12月に起きた巡査部長による女子トイレ盗撮案件など)の内部文書が小笠原氏宛に届く。(6月6日付・「ハンター」記事より)
4月 3日 修正された新たな「刑事企画課だより」が小笠原氏宛に届く
4月4日 南日本新聞が「県医師会の池田琢哉会長が5月の会長選に立候補せず勇退」と、男性職員による強制性交事件には全く触れずに報道
4月8日 県警が、捜査情報など職務上知り得た秘密を漏らした地方公務員法違反の疑いで、曽於署の巡査長を逮捕。「告訴・告発事件処理簿一覧表」を印刷した紙数十枚を同じ第3者に郵送し、職務上知り得た秘密を漏らした疑い。(4月8日付・南日本新聞より)
4月8日 県警が「ハンター」の事務所へ、令状を見せず家宅捜査。パソコンと携帯電話などを押収。小笠原氏がハンター中願寺代表へメール送信した内部文書を県警が発見。県警が一部データをハンターの許可なく消去
4月18日 【わいせつ事件】公安課の警部を不同意わいせつの疑いで逮捕
5月13日 【盗撮事件】鹿児島県警は13日夜、建造物侵入と性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の疑いで、枕崎署地域課巡査部長を逮捕。逮捕容疑は、2023年12月15日、県内の多目的トイレに侵入し、県内の30代女性の性的姿態を撮影した疑い。容疑者は当時、同署の警備課所属。スマートフォンで撮影した。(5月14日付・南日本新聞より)
5月31日 鹿児島県警は、元生活安全部長(元警視正)を国家公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕
6月5日 元生活安全部長が「県警職員が行った犯罪行為を野川明輝本部長が隠ぺいしようとしたことが許せなかった」と拘留理由開示請求の手続きで発言

ウオッチドッグ記者の1人解説はじまりはじまり…

時系列で読み取ると、鹿児島県警の幹部らによる「不祥事隠蔽」の歴史がよくわかりますね。「ハンター」は真摯に、県医師会事件や、県警警察官が起こした一連の事件について調査報道しました。その姿勢に感銘した警察官らが続けて内部告発を「ハンター」にしたのでしょう。必ず「県警の闇」を明らかにしてもらい、県民のための警察組織に変わってほしいという願いがあったんでしょうね。

そして…

「ハンター」は受け取った内部文書の個人情報をマスキングして、県警中央署の不当捜査の実態を報道で明らかにしました。それが、2023年10月25日付の報道。県警は「ハンター」の報道で、内部文書「告訴・告発事件処理一覧表」の文書が流出していることを知ったのに、公表も調査もしませんでした。

見て見ぬふりの鹿児島県警の姿勢に…

2024年1月22日付で「ハンター」は「告訴・告発事件処理一覧表は不当捜査の証拠でもあるが、情報漏洩でもあるので、鹿児島県警は事実公表と謝罪をすべき」と、問題提起の報道をしました。

それでも見て見ぬふりの鹿児島県警の姿勢に…

2024年2月22日に「ハンター」の記者が、「取材ではない」と鹿児島県警を訪問しました。「告訴・告発事件処理一覧表」が流出している問題で「情報漏洩の事実を公表し謝罪する意思はあるか。あるのなら漏洩の証拠となる資料の写しを提供し捜査に協力する」と説明しましたが、「取材依頼書を書け」として警察官4人は、申し出を拒否しました

鹿児島県警がハンターへアポの約束

2024年3月になると、「告訴・告発事件処理簿一覧表」の流出問題が全国ニュースにもなりました。焦ったのか、県警は「調査の一環」として、3月26日に「ハンター」側と会う約束をしました。

ところが…

3月25日に、県警から「ハンター」へ、翌26日の面会約束をキャンセルするという連絡が入りました。この日何らかの方向転換となる決定を、県警の上層部が下したのでしょう。同日、県警は内部文書「告訴・告発事件処理簿一覧表」を流出させた県警公安課の巡査長を、曽於署へ異動させました。強制性交事件で不当捜査をしたと「ハンター」から追及されていた刑事部長も、同日に退職しました。

鹿児島県警がハンターを懲らしめる方法を画策

2024年3月25日までには少なくとも、情報流出したのは公安課の巡査長であることを県警は掴んでいたのでしょう。県警本部の公安課の職員が内部情報を漏洩したという報道の影響は大きい。だから、曽於署へ異動させてから逮捕した。そして、関係者が異動や退職で変わった後、新体制が落ち着いた4月8日に、「ハンター」への家宅捜索に踏み切ったのでしょう。

憲法21条には大事な条文が…

第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
○2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

「ハンター」はニュースを報道するウェブメディアとして、憲法21条の国民の「知る権利」のために、個人情報に配慮しながら真実を追及して報道しました。県警の内部資料「告訴・告発事件処理簿一覧表」の流出については「ハンター」が、県警に対して「公表して県民に謝罪すべきだ」と、今年1月には伝えていました。それなのに、「ハンター」がまるで糸を引いているような誤解を与えるやり方で、巡査長逮捕と同じ4月8日に、強引に「ハンター」事務所へ家宅捜索に入りました。「ハンター」によって数々の警察内部の腐敗が炙り出されたことに対して、県警幹部らが意趣返しをしたのでしょう。

ウオッチドッグ記者のまとめ★鹿児島県警は間違いなく報道弾圧をしました

県警が、「ハンター」事務所を家宅捜索をして、パソコンや携帯電話などを有無を言わさず押収した目的は、内部告発者の炙り出しでしょうね。この行為は、民主主義社会にとって大変な脅威です。こんなことがまかり通れば、良識のある人たちが、組織の不正に声をあげられなくなります。県警はかつての明治時代の悪法・新聞紙法「検閲」と同じようなことをしました。

腐敗した組織だからこそ、何とかしようとする人は出てくる

元生活安全部長が内部告発をしなければ、女子トイレを盗撮した警察官はそのまま勤務し続けていたでしょう。県警は、2023年12月に発覚したこの盗撮事件を隠蔽し、元生活安全部長の内部告発文書の存在を知り、慌てて5月に逮捕しました。下記は、元生活安全部長が拘留理由開示請求を行い、話した内容です。隠蔽していた事件に関連する部分に黄色の印をつけました。本音であることがよくわかります。

元生活安全部長が「勾留理由開示請求」をして述べた全文(2022年6月5日付・鹿児島ニュースより)

野川本部長は、令和4年に赴任されました。 野川本部長は、独断ですべてを決められる方で、我々の考えを本部長に提案しても、本部長の一存で否定されることが多く、多くの職員が疲弊し、考えても無駄だという雰囲気が広がっていきました。 そんな中、令和5年12月中旬、枕崎のトイレでの盗撮事件が発生しました。 この事件で、容疑者は、枕崎署の捜査車両を使っており、枕崎署の署員が容疑者であると聞きました。 この事件は、現職の警察官の犯行ということで、野川本部長指揮の事件となりました。 生活安全部長として、この事件の報告を受けた私は、現職の警察官がこのような犯罪を行ったということに強い衝撃を受けました。
当時、既に複数の警察官による不祥事が発覚しておりましたので、県警の現状に危機感を抱くとともに、県民の皆様に早急に事実を明らかにして、信頼回復に努めなければならないと思いました。 我々としては、当然、早期に捜査に着手し、事案の解明をしようと思いました。 そして、私は、捜査指揮簿に迷いなく押印をし、それを、野川本部長に指揮伺いをしました。 しかし、野川本部長は、「最後のチャンスをやろう。」「泳がせよう。」と言って、本部長指揮の印鑑を押しませんでした。 この時期は、警察の不祥事が相次いでいた時期だったため、本部長としては、新たな不祥事が出ることを恐れたのだと思います。 私は、本部長が警察官による不祥事を隠蔽しようとする姿にがく然とし、また、失望しました。 県民の皆様に申し訳が立たないと思いました。 私は、いち警察官として、目の前に犯罪があり、容疑者も分かっているのに、その事実を黙殺しようとする姿勢が理解できず、心底腹が立ちました。
県民の皆様の安全より、自己保身を図る組織に絶望しました。 そんな中、現職警察官による別の不祥事が起こりました。 それは、警察官が一般市民の方から提供を受けた情報をまとめた巡回連絡簿を悪用して犯罪行為を行ったというものでした。 この件についても、現職警察官の事件ということで本部長指揮の事件となりました。 私は、この件についても、県民の皆様の信頼を失う行為であることから、この事実を県民の皆様に公開し、説明すべきだと思いました。 しかし、この事件も、明らかにされることはありませんでした。 私は、不都合な真実を隠蔽しようとする県警の姿勢に、更に失望しました。 私は、今年の3月で、警察官の職を定年で退職しました。 ですが、私が定年退職する時期になっても、枕崎の件も、別の不祥事の件も公表されることはありませんでした。
私は、警察官として、「嘘を言うな。隠すな。」との教育を受けてきました。 不祥事があった場合には、それを隠すのではなく、県民の皆様に明らかにした上で、改善を図っていくべきだと思っていました。 しかし、現状の鹿児島県警は、その教えに反し、事実を明らかにしようとしませんでした。 私は、自分が身をささげた組織がそのような状況になっていることが、どうしても許せませんでした。
私は、退職後、この不祥事をまとめた文書を、とある記者に送ることにしました。 記者であれば、個人情報なども適切に扱ってくれると思っていました。 マスコミが記事にしてくれることで、明るみに出なかった不祥事を、明らかにしてもらえると思っていました。 私が退職した後も、この組織に残る後輩がいます。 不祥事を明らかにしてもらうことで、あとに残る後輩にとって、良い組織になってもらいたいという気持ちでした。 実際、私が送った文書がきっかけになったと思いますが、枕崎署の署員の事件は、今年の5月になって、署員が逮捕されることとなりました。 今回、私が行った行為により、多くの方々にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ないと思っています。 ですが、私としては、警察官として、信じる道を突き通したかったのです。 決して自分の利益のために行ったことではありません。 鹿児島県警においては、間違っていることは間違っていると認め、県民の皆様に、再び信頼してもらえる組織に生まれ変わってくれることを心より願っております。