大津市の市民センター統廃合計画では、交通アクセスや地域バランスを考慮して、一部で支所機能を残す地域支所を選定している。しかし、その中に、標高約400㍍に位置し、高齢者の割合が高い「山中比叡平」が含まれていない。大津市はこれまで一度も、住民に対する説明会を開いていない。

2017年12月17日付で大津WEB新報が「公正に選定しているのか疑問」と報じた。市職員を従来のまま配置する「支所機能」を継続する広域支所の候補となっている学区は、大津市自治連合会の役員を選出した学区が多数を占めているということも指摘した。

【広域支所】

和邇:2012年・2013年、会長の学区

瀬田:2014年・2015年、会長の学区

坂本:2017年、会長の学区

堅田:2015年、副会長の学区

平野:2016年、副会長の学区

晴嵐:2017年、副会長の学区

木戸:2017年、事務局長の学区

唐崎:2015年、監事の学区

藤尾:2017年、監事の学区

【地域支所】
葛川、大石、逢坂

広域支所ではなく、地域支所として、交通アクセスや地域バランスを考慮して、葛川と大石、逢坂の3支所も従来通り支所機能を残すとしている。

大津市の素案によると「車で容易に本庁又は広域支所にアクセスできない、電車も容易にアクセスできないことを基準に設定した」としている。しかし、山中にあり、高齢者も多く、アクセスに不便な山中比叡平を地域支所から外す理由を明らかにしていない。

↓2017年12月17日付大津WEB新報/広域支所を公正に選定?/自治連の役員学区が多数/市民センター統廃合の問題/自治会№92
http://otsu-shinpou.info/web/?p=15554

※支所機能とは、市民センター業務の4つの機能の1つで、各種証明書発行や行政相談など、ありとあらゆる窓口業務のこと。

↓参照:2016年10月大津市市民センター機能の検討方針について/市民センターの4つの機能

↓山中比叡平の地図