大津市自治連合会が2016年12月に、180個のカップ麺1万7000円分を警察への激励品として差し入れたとしているが、滋賀県警側は受け取った事実を記録する文書を残していなかったことがわかった。県警の県民センターは、「文書はないが、受け取ったのは事実だ」と釈明している。

大津市への情報公開請求で開示された、大津市自治連合会が作成した実績報告書には、イオン西大津店(当時、大津市皇子が丘)が2016年12月1日に発行した領収書が添付されている。宛先は大津市自治連合会。金額は17,100円で、但し書きは「天ぷらそば84個、きつねうどん96個として」となっている。この領収書に対応する支出伝票の項目は「年末警戒警察激励品購入費」。つまり、大津市自治連合会は、カップ麺180個をイオン西大津店で現金で購入し、「年末警戒警察激励品」として滋賀県警に差し入れたと、大津市に文書で報告している。

大津市自治連合会が、「年末警戒警察激励品」を支出したのは2016年12月だけで、前例はない。

県警に対して「平成28年12月に大津市自治連合会から大津または大津北警察署へ年末警戒激励品が渡されたことがわかる資料」を情報公開請求したところ、該当する文書が存在しないことが確認された。また、県警の県民センターは、ウォッチドッグ記者の取材に対し、どこの部署が受け取ったかについて、「詳細を調査するので時間がほしい」と即答を拒否した

一方、大津署に対する電話取材で、四谷尚佳副署長は「窓口は県民センターと言っただろう。こちらにかけてくるな」と極めて高圧的に回答を拒否した。

また、当時の大津市自治連合会長で、長等学区自治連合会長の清水耕二氏に、事実確認を求めたが、1月8日までに連絡がなかった。

↓2016年度 大津市自治連合会の支出伝票

 

↓2016年12月13日・滋賀県警への情報公開請求の決定通知書