ホテルを営業している一般財団法人「滋賀県青年会館」(理事長、元農水相の岩永峯一氏)に、滋賀県が毎年、計184万円の補助金を支出しているが、会館側が作成した実績報告書には領収書が全く添付されていなかったことが、情報公開請求の開示された文書でわかった。県は領収書も確認せず、少なくとも6年間、計1,1004万円を支出していた。県の青少年局は「問題ない」としているが、杜撰なチェック体制に批判が高まりそうだ。

開示された公文書は、「滋賀県青年会館ゼミナール事業補助金」71万円、「滋賀県青少年センター事業補助金」53万円、「湖北青年活動促進事業補助金」60万円、の3つの事業に関する、2012年度から2017年度までの6年間分。同財団から県に提出された実績報告書の中で、収支計算書はそれぞれ1ページだけで、領収書は添付されていない。

県青年局の担当者は「今までは収支決算書(1枚)で確認していた。それで問題ないと思っていた」と釈明している。

公開された関連文書は2012年度以降の6年間分。それ以前も、領収書なしでの補助金支出が繰り返されてきたとみられる。

↓2017年度、滋賀県から一般財団法人「滋賀県青年会館」へ支出した補助金実績報告書(3事業計184万円)/青年会館より県へ、領収書は添付されていない