滋賀県市民オンブズマン(浅井秀明代表)は8月16日、県が一般財団法人滋賀県青年会館へ(理事長は、元農水相の岩永峯一氏)支払っている5年分の補助金計265万円が、事務長の給与費として支出されているのは違法だとして、損害賠償請求と今後の支出の差し止めを県監査委員へ求めた。
問題とされているのは、「県青少年センター推進事業補助金」。市民オンブズマンは、監査請求書の中で「滋賀県青年会館の主たる業務はホテル、旅館業であり、名称からもターゲットとして青少年活動を活性化することは営業目的に合致している。これらは、事務長自身の職務、仕事の範疇であり、事務長の給与の一部を県が負担する根拠はない。補助金は違法である」などと主張している。
浅井代表はウオッチドッグの取材に対して、「ウオッチドッグの記事(2018年5月22日)を読んで、これはおかしいと思い、さらに調べて監査請求するに至った」と話している。
※アイキャッチ画像は、滋賀県庁の監査委員事務局に、監査請求書を提出した滋賀県市民オンブズマンメンバーの写真(右が、浅井代表)
◆「滋賀県市民オンブズマン」浅井秀明代表の軌跡◆
1987年(昭和62年)日野、蒲生にびわこ空港計画が浮上。1990年(平成2年)びわこ空港建設阻止委員会結成。代表となり空港反対の活動を開始。平行して1996年(平成8年)から滋賀県市民オンブズマンを結成し、市民オンブズマン活動を開始。情報公開請求で入手した公文書(空港計画、食糧費、懇談会費、出張費、談合、県警懇談会費、捜査費、県会議員の政務調査費、迷惑料など)で調査。審査請求、住民監査請求、情報公開訴訟、住民訴訟などで公金の無駄遣いを追及している。活動初期から京都の折田泰宏弁護士と連携している。
↓2018年5月22日ウオッチドッグの記事/青年会館の事務長へ補助金