ウオッチドッグは社会の番犬です。たいそう気合を入れて大真面目に、社会の不正に吠えています。

そんなウオッチドッグの大真面目ぶりを「もっと、気楽にやろうさ」と、ネコの視点でいつも冷やかししているのは、わたくし「ウオッチキャット」。名前はまだないです。黒い毛並みが自慢です。
わたくしネコですから、好きなときに現れて、気まぐれな言動で去ります。飼い主に縛られるのは、まっぴらごめん。外で会っても知らんぷり。どこにでも現れて、珍騒動を眺めながら「バ~カ」と毒舌を吐いて、砂をかけて一目散に逃げるのを生きがいにしております。

気ままな時間を過ごしていたわたくしですが、面白くもなんともないウオッチドッグが書いた記事で面白いものを見つけました。こたつでごろにゃんと休んでいたわたくしも、ついつい出てしまいました。

大津市には、弁護士出身の女性市長がいます。なんでも、自身のメディア映りをえらい気にされる方という評判で・・。なんと、その女性市長が、記者会見の挨拶で、地域ボスと市職員が税金で飲んだり食べたりしていた長年の「たまり場ホテル」の宣伝をしました。ネコ界でいうところの夜中に集う集会場ですよ。

若い記者たちの前で、テレビの女性レポーター顔負けの食レポを実況中継した市長は、大変ご満悦だったそうです。

記者たちは、市長の食レポ中継を口をあんぐり開けてよだれを垂らしながら見ていたのかって? それはそうでしょうよ。大津市政記者クラブの記者は、広報課に飼われているポチですから。「おあずけ」を忠実に守るようにしつけられているんですよ。

「ひゃー、ネコ界では考えられませんな。わたくしにもちょうだいと魚の取り合いが勃発しますよ」

そんなことは起きませんよ。和を乱すことをしたら、市政記者クラブの中で、つまはじきにされます。それでも構わないだろうって? ネコは、1匹でも気ままに生きていけますが、広報課に飼われたポチは、1匹では生きていけないんです。1匹でも忠犬ポチがいたら、我も我も、と後に続きます。それに、記者室の目の前には、飼い主の大津市広報課が、飼い主に逆らう不届きな番犬記者がいないか、いつでも目を光らせていますから。

わたくし、散歩がてらに、大津市役所に行き、記者クラブと広報課の写真を撮って来ましたよ。目の前の部屋をあてがわれていては、ネコのように気ままに生きていけませんな。お気の毒に。

↓左が、広報課で、右は、市政記者室。

↓ドアを開けた正面は、広報課の課長席。いつでもドアが開いていて、記者室に入る人物をチェックできる体制となっている。