大津市の琵琶湖市民清掃を主催している「琵琶湖を美しくする運動実践本部」が、新たにホームページ(HP)を開設したが、内容がお粗末だと、ウオッチドッグが19日付で報じた。すると直後に、実践本部が「団体の運営内容について、情報公開に向けてホームページにて順次更新していく予定です」と応じていた。しかし、いつ「情報公開に向けて順次更新していく」のかわからないので、ウオッチドッグが一足早く「実践本部」の基本情報を掲載する。

◆本部長◆
大津市自治連合会長の谷正男氏が本部長。(市民センター統廃合問題では、谷氏が学区ごとの署名をうけとらないようにと越市長へ要請をしたことが、各社で報道された)

◆副本部長◆
滋賀県議会議員の佐野高典氏。
↓佐野高典県議のホームページ
http://www.sano-takanori.com/index.htm
↓佐野県議は、「琵琶湖主義」を掲げているようだが、「琵琶湖を美しくする運動実践本部」の副本部長に就任していることには触れていない。また、実践本部の活動も紹介していない。
http://www.sano-takanori.com/biwako_02.htm

◆副本部長◆
もう1人の副本部長は、大津市地域女性団体連合会から。この団体はいつも大津市自治連合会と同じ事業の役員になっている。例えば、「ごみ減量と資源再利用推進会議」など。大津市生涯学習センターに事務局があるようだが、どのような活動をしているのかは不明。ご存知の方がいたら、情報提供をお願いします。

◆副本部長&事務局長&事務局次長◆
一般社団法人大津青年会議所から。ウオッチドッグ記者の父親は、山形県で青年会議所(JC)に加入していた。青年会議所の活動はよく知っている。JCといえば、地域貢献、ボランティア活動を積極的にアピールするはず。しかし、大津青年会議所は、実践本部の「副本部長」、「事務局長」、「事務局次長」と3役も担っておきながら、HPで琵琶湖市民清掃を紹介していない。
↓大津青年会議所のホームページ
http://www.otsujc.jp/archives/category/report/

◆会計◆
滋賀県建設業協会大津支部から。しかし、実際の会計処理は、「琵琶湖を美しくする運動実践本部」が、補助金(税金)で雇った事務員が処理している。行政一体の補助金事業で、民間事業者を会計の役職につけるのは異例。ちなみに、滋賀県が一体となって支援している「美しい湖国をつくる会」は、役職に会計を置いていない。

◆理事◆
大津市自治連合会の会長らで構成。瀬田学区自治連合会長の内田一豊氏(目片信元市長の親族)や、伊香立学区自治連合会長の木村重次氏など、ウオッチドッグで、「補助金支出が不透明」と何度も追及してきた学区自治連合会長らの名前がある。

◆幹事◆
大津市の環境部長と市民部長が「実践本部」の役員として入っている。

※アイキャッチ画像の車両
2015年7月5日に太田廃棄物最終処分場の手前の仮置き場で、ウオッチドッグ記者が撮影したもの。瀬田学区自治連合会が、建設業者(一般廃棄物の収集・運搬の無許可業者)へ謝礼金を支払って、琵琶湖市民清掃のごみを処分させていたが、建設業者が使用していた2tトラックは、自社車両ではなく、レンタル会社のもの。レンタカー車両に、ステッカーを貼って、ごみ処分をしていた。瀬田学区自治連合会が、直接、トラックをレンタルして清掃ごみを運搬すれば、謝礼金(補助金)の支払いは必要がなくなる。2015年当時の実践本部の本部長は、瀬田学区自治連合会長の内田一豊氏。

PDF:平成30年度「琵琶湖を美しくする運動実践本部」/総会議案書

↓2018年度 琵琶湖を美しくする運動実践本部の役員名簿