大津市の市民センター統廃合問題の意見交換会が11月18日、6つの学区で行われた。青山学区会場で市側は、10の統廃合を打ち出した素案について「みなさまの声を聞きながら修正していきたい」と述べた。満席の会場の中、参加者からは、市の拙速な進め方に厳しい声が相次いだ。10月13日から始まった意見交換会は、36の全ての学区で開かれ、終わった。
青山学区会場での意見交換会は市側の説明が約20分、その後、約1時間20分間、参加者との質疑応答が行われた。素案によると、青山学区の市民センターは統廃合の対象で、支所機能はなくなる。参加者からは素案に反対する意見が数多く上がった。説明にあたった井上佳子市民部長は、「素案を白紙撤回するわけではないが、市民のみなさまの意見を踏まえ、検討したい」と述べたが、具体的に今後どのように進めるかは明らかにしなかった。
参加者からの主な意見や質問は次の通り。「4年前から計画が進んでいたことを伝えていない」、「将来にわたって住み続けたいまちづくりの実現と書いているが、そういう方向に行っていない」、「不安をあおっている」、「住みよくなかったら、大津市に住んでいられないという人も出てくる」、「各地域の声をきちんと公開してほしい」、「地域へ丸投げにみえる」、「行政責任の放棄にしかうつらない」、「丁寧な説明が必要だった」、「住民に説明会をした、意見を聞きました、だけで進んでいくのか」。