大津市の市民センター統廃合問題をめぐり、意見交換会における市民に対する市側の説明がぶれていることが明らかになった。11月18日に行われた青山学区の意見交換会で、公民館機能をコミュニティセンター化する構想について、参加者から質問を受け、井上佳子市民部長は「草津市の真似をしているわけではない」と答えた。しかし、7−8月に行われた意見交換会では、越直美市長が、コミュニティセンター化した草津市の取り組みを積極的に評価していた。
7−8月の意見交換会で市側は、草津市がまちづくり協議会をつくり、「公民館」を「地域まちづくりセンター」に衣替えしたことを取り上げていた。配付資料でも2ページを使って紹介し、越市長は高く評価していた。越市長が説明している背後では、市民部長ら市幹部が控えていた。
ところが、11月18日の意見交換会で、住民に配布された資料には、「草津市まちづくりセンター」の項目は削除されていた。参加者からは「高齢化の問題が先にくる大津市が、草津市のまちづくり協議会を真似をしてどうするのか」という批判の声が上がっていた。井上市民部長は「決して、草津市の真似をしているわけではないですけど、地域の皆さんが自分たちのまちの課題を考えていくことが大切だと考えています」とした。
↓夏の意見交換会で、市長が説明した際に配布された「コミュニティセンター」の資料
↓11月18日の意見交換会で、市民部長が説明した際に配布された「コミュニティセンター」の資料