大津市自治連合会が、大津市から支出されている運営補助金300万円の中から、会議費として飲み物約4万円分を、自治連合会長が経営する店で購入していたことが分かった。大津市が定めた補助金に関する基本方針に違反する疑いがある。
2016年度は、大津市自治連合会長で、長等学区自治連合会長でもある清水耕二氏の店「しみず」で、年間37,440円分を購入していた。大津市には、公平性や妥当性などをチェック項目にした補助制度適正化基本方針があるが、補助金を申請する会長の個人の店で飲み物を購入するという不公平さを、問題にしていない。
毎年、大津市自治連合会の会議は、大津市役所と琵琶湖ホテルで交互に行われている。大津市役所で行われる時は、新館7階の特別会議室を利用する。2016年度の大津市役所の利用は年8回で、そのうち6回を清水会長の店で購入している。大津市役所1階には、ニューヤマザキストアもあるが、庁舎内の店での飲み物の購入は1度だけだった。
清水会長の地元、長等学区自治連合会では、琵琶湖市民清掃の補助金でも、毎年、清水会長の店から飲み物を購入している。清水会長は、長等学区自治連合会に入る琵琶湖市民清掃の補助金と、大津市自治連合会に入る補助金の中から、いずれも自身が申請して、自身の店で購入していたことになる。
日付 | 購入店 | 金額 |
6/7 | びわこギフト | 2,397 |
6/7 | しみず | 8,640 |
8/3 | しみず | 2,880 |
9/6 | しみず | 5,760 |
10/4 | しみず | 5,760 |
11/1 | ディリーヤマザキ | 1,500 |
1/18 | しみず | 8,640 |
3/13 | しみず | 5,760 |
↓2017年10月18日付の大津WEB新報
http://otsu-shinpou.info/web/?p=15101
2017年度の琵琶湖市民清掃で、長等学区自治連合が、食糧費として10万円近い飲み物代を、会長が経営する店舗の「(株)しみず」の領収証で計上していたことが、情報公開制度で入手した資料からわかった。大津市から長等学区自治連へ支出している補助金は年間13万円で、補助金の約75%を支払っていたことになる。会長は2016年度、琵琶湖市民清掃を主催する団体の本部長を務めている。長等学区自治連は以前から不明朗な会計処理が問題化しており、大津WEB新報も報じている。
↓大津市補助制度適正化基本方針の概要
↓2016年度の大津市自治連合会の実績報告書/会議費の支出伝票