大津市では、市長の定例記者会見の会見録は、会見終了から1ヶ月後以上経ってから掲載し、会見で記者らへ配布した資料は、市ホームページに掲載していない。しかし、関西の主要都市では、インターネットでの中継や、録画映像の発信、配布資料の掲載など、記者会見の「見える化」が常態化していることがわかった。大津市の情報公開は、関西圏の主要都市と比較しても、各段と遅れていた。それにもかかわらず、越直美市長は「市長マニフェストロードマップ」の中で、「市民への情報公開・市民への情報発信」を「◎」と、高く自己評価している。
▼大津市
これまで、大津市の定例記者会見録は、1カ月以上経ってから、市ホームページに掲載していた。配布資料なども一切、掲載されていない。過去の資料を見ることもできない。映像の記録もない。
かつてウオッチドッグ記者が、記者会見で配布された資料を求めると、大津市広報課は、「情報公開請求をしてください」と言っていた。
後述するように、関西地方の主要都市と比較すると、情報公開が断然遅いことが分かる。
※月によっては、2カ月以上経過した更新日になっていた。広報課の説明によると、誤字の修正などで、後日、更新したこともあったとのこと。掲載日をホームページに明記していないと、いつ、掲載したのか不明のままだ。
▼大阪市
例えば、大阪市長の記者会見は、インターネットによるライブ中継を行い、動画も視聴できるようになっている。テキストについては、会見の2日後を目途に、会見資料などについては、随時、掲載している。
▼京都市
京都市長の記者会見では、会見から2週間後に掲載していた。会見録と一緒に、関連資料も掲載している。
記者会見資料も掲載している。
▼神戸市
神戸市長の記者会見は、ユーチューブ映像で視聴できる。また、記者発表資料も掲載している。
▼奈良市
奈良市長の記者会見は、記者会見した当日にホームページに掲載している。また、会見内容に関係する部局が、内容に応じた資料をダウンロードできるようにし、詳細な情報と共に、関係リンク先、問い合わせ先部署なども掲載している。
▼和歌山市
和歌山市長の記者会見では、会見から15日後に、ホームページに掲載している。配布された参考資料も掲載している。