大津市本館2階にある広報課が、室内レイアウトを変更し、入り口ドアの位置を動かしたが、市政記者室と対面する旧ドアは閉じず、行き来がしやすい状態が維持されていることが分かった。広報課は、ウオッチドッグの取材に対して「ドア位置の変更は、人員数が増えたので、部屋をリニューアルし、広くしたため。あくまで導線上の関係が理由だ」と説明している。また、旧ドアを開けっぱなしにしている理由については、「閉めるのも、なんですから」と、あいまいな答えだった。

リニューアルが行われたのは昨年8月。従来は旧ドアに掲げられた「広報課」のプレートも、新ドアがある市長室の近くへ移った。旧ドアの前には「(新しい)入口はあちら→」という案内紙を今も張り出し、新ドアへ誘導している。

しかし、旧ドアは閉じておらず、記者室への人の出入りが、広報課の課長補佐の机から、廊下を挟んで真正面に確認することができる。新ドアができても、記者室を監視するという、広報課の役割をこれまで通り果せる形となっている。

一方、新ドアと市政記者室の間には、廊下の中央に大きな円柱があり、双方の死角になるため、新ドアの内部から、市政記者室の出入りを確認することは難しい。広報課の席から、市政記者室を常時チェックするには、従来からのように旧ドアを活用し続けるしかない。

↓2019年8月以前の広報課と記者室/リニューアルすると…

↓リニューアル後、半年経過した2020年2月21日撮影/広報課と記者室

広報課はこれまで、ウオッチドッグの報道と呼応するように、不可解な行動をとっていた。広報課の目の前の廊下を写真撮影した記事を発信すると、リフォーム工事を行い、市長室から広報課までの廊下をピッカピカにした。ウオッチドッグは、この工事について、2018年6月26日に発信した。

市長の廊下だけピッカピカ/他は穴だらけのまま/ウオッチキャット№12

↓左の写真を撮影した2018年2月当時は、穴だらけの廊下だったが、その4か月後に再び訪れると、右の写真のように、廊下がリフォームされていた。