大津市ホームページの「新着情報一覧」から、3月5日付の「緊急告知・大津市議会」のお知らせ記事が削除されていたことが、9日わかった。大津市議会の「緊急告知」は、県内で新型コロナの感染者が初確認された5日午前中に発信されていた。佐藤健司市長が沈黙する中、市議会が先に、緊急告知をお知らせした形だった。大津市政に根付いている、市長にとって不都合なものは「なかったこと」にする体質が、また露わとなった。

削除の理由は不明。「市民の皆様へ」というメッセージには、佐藤市長の名前はなく、「厚生労働省メッセージ引用」と断りを入れている。10日現在、コロナウイルス感染拡大の問題に対し、厚生労働省の説明をなぞるだけで、佐藤市長は自らの言葉で市民に語り掛けていない。

ウオッチドッグは、5日午前11時半に、大津市ホームページの「新着情報一覧」を見て、市議会の緊急告知を知り、お知らせ№18で発信した。この記事では、市議会が緊急告知をしているのに、「大津市長からは、何もお知らせがない」ということも加えていた。

隣接する草津市ホームページでは、危機管理課が、草津市長の「市長コメント」をこまめに発信している。3月6日にも「新型コロナウイルス感染症に関する草津市長コメント」を更新している。

新型コロナ県内感染者の初確認/対応中のため、5日本会議は開会未定/大津市議会から/お知らせ№18

↓2020年3月5日午前中に、大津市議会が発信した「緊急告知・大津市議会」本日の本会議について

↓9日の大津市ホームページ「新着情報一覧」のどこにも、5日の「緊急告知・大津市議会」の記事が見当たらない。記録として残さず、削除したか。

↓9日の「新着情報一覧」から。5日の時点で、この2つのお知らせの間に、「緊急告知・大津市議会」の記事があった。

草津市ホームページ/市長コメント