大津市の越直美市長が市議会の6月通常会議で、3学区の署名受け取り拒否を謝罪したと、新聞4紙が報道した。この問題を直後の6月13日に報道したのは、京都、産経、中日、読売の各紙。朝日と毎日の2紙は、掲載していない。

【京都新聞】

「越市長 対応不備を謝罪」という見出しで、「拒否ととられても仕方がない」という越市長の発言に焦点をあて、騒動が起きて3週間後にやっと謝罪した大津市の対応に不備があったことを伝えている。「請願法違反」にも触れ、越市長の「判例では確定的に拒否した場合が違法。市は『控えた』ため違法にあたらない」という発言を掲載している。

↓2018年6月13日付京都新聞

【産経新聞】

「越市長 署名受け取りへ」という見出し。謝罪した事実より、署名を受け取ると発言した越市長の言動に重点をおく紙面となっている。

↓2018年6月13日付産経新聞

【中日新聞】

見出しがややわかりにくい。市議会を傍聴した青山学区自治連合会長の藤本氏に取材し、本人から「そもそもなぜ(大津市)自治連合会の意向をそこまで尊重するのか」というコメントを取り、掲載している。しかし、藤本氏は大津市自治連合会の理事を務めている。つまり、藤本氏はまるで自分が大津市自治連合会の責任者であることを忘れたかのようなコメントをしている。にもかかわらず、この記事は、藤本氏のコメントに疑問を持つこともなく、そのまま掲載してしまっている。

↓2018年6月13日付中日新聞

【読売新聞】

「受領拒否 大津市長が謝罪」という見出しで、これまでの経緯と市議会での越市長の発言や、学区自治連の温度差などにも触れている。さらに、「意見を聞くと言いながら、市の案を推し進める姿勢にみえる」という市議の質問も取り上げ、今後の説明会の予定にも言及している。

↓2018年6月13日付読売新聞