大津市役所で新型コロナウイルス感染のクラスターが起きている可能性があると、4月17日に各社報道した。新たに市職員3人の陽性が確定し、これで市職員の感染は合計7人となる。18日付の産経新聞の報道によると、佐藤健司市長は、「20日から建設部の職員140人を自宅待機にする」と会見で話したという。17日午前中に「業務継続」としていた100人を、同日午後になって急きょ、「20日から自宅待機」に変更したことになる。
市の対策はまさに朝令暮改だ。4人目となる市職員の感染が県ホームページで判明した後、17日午前中に、ウオッチドッグが人事課に取材すると、「新たな感染者は、自宅待機中の都市計画部の職員ではなく、本館4階の建設部の職員。建設部は今日から35人自宅待機にした。消毒後、同フロアの100人は業務継続を予定している」と説明していた。こうした情報をまとめ、ウオッチドッグは ウオッチ大津№176で報じた。また、フロアごと自宅待機にした3階の都市計画部との違いも指摘した。
建設部の職員4人目の感染が判明した16日夜の時点で、大津市は、症状があってPCR検査を待っている職員が他にも2〜3人いるという情報を把握していた。すでにこの時点で、クラスターが疑われる事態になっていた。なぜ、翌17日から全135人を自宅待機にさせなかったのか疑問が残る。
佐藤市長は17日、臨時記者会見を開催しているが、緊急性の高い記者会見の模様すら、市ホームページに掲載していない。広報課ホームページは、相変わらずの閑古鳥状態のままだ。
↓2020年4月17日付・産経新聞
https://www.sankei.com/west/news/200417/wst2004170054-n1.html
↓2020年4月17日付・京都新聞
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/224670
↓2020年4月18日・大津市広報課ホームページ