大津市は、新型コロナウィルスワクチン接種について、4月26日(月)に、80歳から84歳までの市民へ、接種券(クーポン券)を発送することを16日に市ホームページで公表した。対象の市民の予約を、5月6日(木)午前9時から、電話やインターネットなどで
受け付ける。
4月22日(木)午前9時からは、85歳以上の予約受付も再開する。前回は、4月5日から予約受付をし、12日から集団接種を開始していた。12日付の毎日新聞の報道によると、「大津市は3月下旬、2021年度中に85歳以上になる市民約1万7300人に接種券を発送した。電話とインターネットで4月5日から予約を受け付けると、翌6日午後2時過ぎでいっぱいに。電話がつながりにくく、市には多数の苦情が寄せられた」という。高齢者施設の入所者を対象として、先行接種する自治体がほとんどの中、市は「多数の自治体が選んだ施設接種ではなく、一度に多くの人を対象にできる集団接種が効率的だと判断した」と説明している。
75歳から79歳までの市民の接種券は、5月下旬頃に発送を予定している。ワクチン接種費用は、無料。
今回用いられるファイザー社のワクチン接種では、1回目の接種から3週間目に2回目を受けることを標準としている。厚労省は、1回目の接種から3週間を超えた場合は、できるだけ早く2回目の接種を受けることを呼びかけている。
市は、集団接種が受けられる場所として、6月末まで、4か所の会場を用意している。
皇子が丘公園体育館(平日、土曜)・・・4月12日から開設
瀬田公園体育館(平日、土曜、日曜)・・・4月19日から開設
琵琶湖グランドホテル(平日、土曜、日曜、祝日)・・・4月26日から開設
びわこ大津プリンスホテル(土曜、日曜、祝日)・・・5月5日から開設
接種券が届いたら、接種番号を確認し、電話、市ホームページ、LINEの3種類の方法で予約受付ができる。しかし、これら3種類の方法で予約ができない高齢者や障害者らに対するサポート体制は不明。行政側からの積極的な情報提供と丁寧な説明が求められる。
4月22日(木) 午前9時から、「85歳以上」の予約受付再開
4月26日(月) 「80歳から84歳」へ、接種券を発送
5月6日(木) 「80歳から84歳」の予約受付を開始
5月下旬 「75歳から79歳」へ、接種券発送予定
接種を受けた後に副反応による健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が起きた場合は、予防接種健康被害救済制度が利用できる。
厚労省は、「ワクチンの接種後には副反応を生じることがあり、副反応をなくすことは困難です。接種によって得られる利益と、副反応などのリスクを比較して接種の是非を判断する必要がある」としている。厚労省ホームページでは、副反応疑い報告があったものを公表している。ワクチンと関係があるか、偶発的なもの・他の原因によるものかが分からない事例も数多いため、透明性の確保のためとしている。
先行接種した医療機関からの報告として、副反応の疑いとして、「関連あり」と4月4日時点で報告された件数は、109万人の接種数のうち、0.12%の1,268人。そのうち、重篤だったケースは、232人、死亡はゼロとなっている。「関連なし」または「評価不能」とされたケースは、487人で、そのうち、重篤だったケースは64人、死亡は5人となっている。
PDF:厚労省ホームページ(4月9日)/予防接種法に基づく医療機関からの副反応疑い報告状況について
大津市が、1か月前の3月9日に公表した「大津市新型コロナウィルスワクチン接種に係る基本方針」によると、大津市民16歳以上の接種見込み数(想定接種率60%)は、人口約34万人中、約17.6万人分(1人2回接種として約35万回)で、16歳から64歳までの見込数を約12.1万人、65歳以上の高齢者の見込数を5.5万人と想定している。5月以降は、高齢者施設での巡回接種や、病院や診療所での個別接種を拡大する予定という。
ウオッチドッグでは、市ホームページと厚労省ホームページから、ワクチン接種情報として参考となる資料を抜き出した。