滋賀県警が、大津市自治連合会から差し入れられたカップ麺について記録を残していなかった問題で、ウオッチドッグからの問い合わせに対し県警は4日までに、「大津署が約100個、大津北署が約80個を受け取った」と回答した。しかし「いつ、自治連の誰から受け取ったかは分からない」としており、実態は依然として不透明なままになっている。

県警警察県民センターの廣部寿所長は、「大津署は100個くらい、大津北署は80個くらい、おおむねこのくらいの数だったという記憶。警務課が受け取り、歳末警戒に当たる警察官に配った。全員には足らないので、親睦会から補充したと思う」と説明した。カップ麺を持参した人物については、「自治連合会が来られたが、会長自身なのか代理の方なのかは分からない」とした。

現在の態勢は、大津署は272人で、大津北署は83人。

大津市自治連合会が2016年12月1日付で、180個のインスタントラーメンを県警に歳末の激励品として届けたことを示す支出伝票は残されていた。しかし、ウオッチドッグが情報公開請求をすると、大津警察署も大津北警察署も、受け取った記録を作成していなかったが、県警は「受け取った事実はある」と口頭で説明していた。「いつ、誰が、いくつ持って来たのか」という詳細については、調べてから年明けに回答するとしていた。