大津市自治連合会から警察署へのカップ麺差し入れ問題で、4日に滋賀県警県民センターの廣部寿所長から、回答があった。以下は、所長と記者とのやりとり一部である。

「昨年の年末に問い合わせがあった件で、確認した結果をお伝えします、大津署と大津北署の窓口は、警務課です。大津署は、カップラーメン100個ぐらい、大津北署は、80個ぐらいを受け取ってます」

「記録をとっていたのですか?」

 

「記録ではなくて、記憶です」

 

「記憶で思い出せるものなんですか? 1年以上前のことですが」

 

「1年前のことでも、だいたいこれぐらいの数だったということで」

 

「記録がないのに、これが100個ぐらい、これが80個ぐらいと、数は覚えていたということなのですか? 大津市自治連合会長が持って来たのですか?」

 

「自治連合会が来られたのはわかりますが、会長が来られたかどうかは、はっきり覚えていません」

 

「会長か誰か来られたのかわからないのに、カップラーメンの数だけは覚えているんですか?」

 

「だいたいこれぐらいの数ということで」

 

「ぴったりの数なんですが」

 

「ぐらいです」

 

「いつ持って来たのかわかりますか?」

 

「いつというのは、はっきりしませんが、2016年12月の年末です」

 

「いつ持って来たのか、誰が持ってきたのかはっきりわからないのに、数だけはわかるということですね。では、受け取ったカップラーメンは、どこの部署に配ったのですか?」

「歳末警戒で出動する署員です」

 

「歳末警戒で出動する署員は、何人ですか?」

 

「ほぼ全員です」

 

「ほぼ全員なら、受け取ったカップ麵の数だけでは、足りませんよね。誰に配ったのですか?」

 

「警察の個人負担の親睦会のようなものがありまして、そこで足りない分を補充したんだと思いますけど。もらった人もらっていない人が出て来ますから」

【取材を終えて】この電話では、いつ、誰が持って来たのか、配布した先などの基本情報が、さっぱりわからなかった。しかし、カップ麵100個と80個をそれぞれ受け取ったということだけは、確認がとれた。大津署と大津北署が、1年前以上前の記憶を基に確認をとったとしているが、両署とも、カップ麺の数しか記憶がない、ということらしい。