大津市の市民センター統廃合問題で、3学区住民の反対署名1万5千筆の受け取りを大津市が拒否したことを、6月12日の市議会で越直美市長が謝罪した。しかし、7月12日時点で、3学区自治連合会(青山、瀬田南、中央)が、大津市へ署名をまだ提出していないことが、市への取材でわかった。

3学区の自治連合会長らは、大津市が署名を受け取らなかったことを「拒否ではなく見合わせ」と発言したことに対して、反発を強めていた。この問題は、5月21日に、市民部長が、3学区の署名の受け取りを拒否したことに批判が噴出したことが発端。各報道機関がこの問題を大きく取り上げ、全国ニュースにもなった。市民部長らが、市長の指示でこのような対応をしたことも発覚。6月12日の大津市議会の通常会議で、市長の対応に対して、複数の市議から批判の声が出たため、越直美市長は謝罪し、4社がそのニュースを報道した。

市長が謝罪した後も、3学区自治連合会長らは、大津市へ署名を提出していない。学区自治連合会長らは、今年1月と2月に、自治会を通じて、住民の反対署名を集めていた。しかし、7月12日時点で、署名を提出していない一連の経緯を、住民に説明していない。