一般財団法人「滋賀県青年会館」(理事長、元農水相の岩永峯一氏)へ滋賀県が支出している「ゼミナール事業」補助金71万円の中から、参加者の青年団員やOBの宿泊費を負担していた問題で、青年団関係者だけでなく、主催側の運営委員の宿泊費も負担していた疑いがあることが新たにわかった。
青年会館が県に提出した実績報告書によると、ゼミナール事業の一つ「若衆宿」を年2回、青年会館で開き、1泊2日の宿泊研修を行ったという。2017年度は2回実施され、5月20−21日の青年団の参加者は22人で、講師とOB4人を含めて計26人。2018年1月27−28日の青年団の参加者は31人で、講師とOB4人を含めて計35人だった。しかし、収支決算書では、第1回の宿泊者数が32人、第2回が41人となっており、6人が多く宿泊していたことになる。開示された資料では、運営者の名前と数は黒塗りになっている。主催側の運営委員6人が、参加者と一緒に補助金で青年会館へ宿泊していた可能性が出てきた。
滋賀県青年会館ゼミナール事業の目的は、「青少年の殿堂である青年会館を中心に、県下の青少年があい集い宿泊研修やレクリエーションを通して人間形成を図り、地域の仲間づくりと青少年団体活動の振興をはかる」。
↓2017年度滋賀県青年会館ゼミナール事業補助金の実績報告書/報告者は岩永峯一理事長