滋賀県は8月24日、新型コロナウイルスの陽性者で入院が必要となった場合、症状が悪化した人を一時的に受け入れる24時間体制の「滋賀県見守り観察ステーション」を県危機管理センター1階に開設する方針を打ち出した。これまでも24時間体制で入院・搬送調整を行ってきたが、夜間の受け入れ調整が難しい事例があったことや、今後のさらなる自宅療養者の増加に備えて、今週末の開設を目指すとしている。ベット数は9床で、医師1人・看護師等2人を1チームとして、症状に応じた療養先の調整を行う予定という。
また、妊婦への対応として、医療機関への入院または宿泊施設での療養を県では原則とししているが、今後は、妊婦と家族へのコロナワクチンの優先接種を行うことを明らかにした。
県では、8月25日に新規陽性者数が235人、宿泊療養・自宅療養者数が2,030人と、いずれも過去最多となった。最大確保病床数として380床を確保していたが、353床が使用中となり、空床は27床のみとなった。県は24日に、政府へ緊急事態宣言の発令を要請し、27日から宣言が発令されることになった。
26日の第45回・新型コロナウイルス感染症対策本部員会議では、病床ひっ迫時、医療資源を重症化・リスクの高い人に重点化する方針を示しているが、臨時的に中学生以下の子どもがいる家族には自宅療養を認めるなど、5項目の例外的な取扱いも認めるとしている。
↓2021年8月26日の滋賀県新型コロナウイルス感染症対策本部員会議の資料から(抜粋)
↓25日時点で入院中340人、自宅待機者212人、自宅療養者548人
↓滋賀県ホームページから/最大確保病床(380床)の占有率は92.9%(25日時点)