滋賀県監査委員が、滋賀県市民オンブズマンらの請求を棄却したが、県ホームページ「県政eしんぶん」に監査結果を掲載している、住民監査請求の監査結果の「意見陳述」が面白い。

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ウオッチドッグ記者
キャットさん。今夏は滋賀県庁で、熱いバトルが繰り広げられましたねぇ。なんといっても、滋賀県市民オンブズマンの浅井さんが動き出しました。
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ウオッチキャット
県幹部も戦々恐々じゃないの。浅井さんといえば、かつて、 滋賀県警の懇談会費に関する文書を一部公開させた人物だニャ。 警察の懇談会に関する文書の一部公開を地裁が命じたのは全国で初めてのケースだったんだって。

(注釈)
滋賀県市民オンブズマン代表の浅井秀明氏は、1996年(平成8年)から滋賀県市民オンブズマンを結成し、活動を開始。情報公開請求で入手した公文書(空港計画、食糧費、懇談会費、出張費、談合、県警懇談会費、捜査費、県会議員の政務調査費、迷惑料など)で調査をしてきたベテランのオンブズマン。

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浅井さんの陳述から見てみましょうか。 元農水大臣の岩永峯一氏が50年間も理事長している滋賀県青年会館の県有地の減免について、意見してますね。
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観光ホテルを営業している青年会館ね。本来、1,100万円の使用料の県有地を昨年まで無償。2019年度は、19万円の使用料という特別待遇について、992万円の損害賠償を求め、監査請求をした件だニャ。
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青年会館の設立目的は「県内の青少年の拠点」ということらしい。浅井さんらが、本当に拠点になっているのか確認できる書類を情報公開請求したら、非公開で真っ黒だったらしいよ。宿泊したのは、本当に県内の人なのか? 非常に重要なことなのに、県は文書を非公開にしたんだね。
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滋賀県のために建てて、滋賀県が補助金を出しているのだから、県内でどれだけ利用されているかが重要とも言ってるニャ。実際は、ほとんど県外の団体が利用しているのなら、減免する必要はないと。その通りだニャ。でも、そこを黒くして見せないのだから、県もこずるい。おっと、浅井さんらは、青年会館の元従業員に意見陳述をさせました。本人が名前を出して名乗りでました。告発か。盛り上がってキター。
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5年間働いていて、元従業員は、「青年会館だと思ったことがない。ビジネスホテルと変わらない」と言ってるニャ。営利企業そのものだって。だったら、それなりの借地料を徴収してほしいニャ。相場も踏まえてさ。
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見て、見て。元従業員の証言に、県が出した青年団への補助金事業の話が出ていたけどさ。驚いたなあ。婚活パーティに500万円だって。それも、2、3回あったらしい。ウオッチドッグ記者が県職員に確認したら、確かにあったようだと言っていた。青年団が、税金を使ってお見合いパーティーってどういうこと? 自分のお金で見合いしろっちゅうに。
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タダの飲み会だニャ。県には、もっと困っている子どもたちのために、公金使えよと言いたいニャ。
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青少年のために真っ当な事業を行っている団体へ公平に補助金を出す仕組みにしないと。巷には、名もない団体でも、草の根で頑張っているところは、たくさんあるわ。「自治会」もそうだけど、「青年団」という名称だけで、ノーチェックでズブズブ公金を出し続ける行政のあり方が、これからの時代は問われると思うよ。
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まぁ、その名称を使い、県有地の借地料を「タダ」にして観光ホテルを営業している会館を、元議員が運営しているというのも呆れた話だニャ。それも、50年以上( ゚Д゚) それも、元大臣( ゚Д゚) やっと、支払うことになっても、1,100万円の使用料が19万円ってどういうこと? そんな金額で県有地を借りられるなら、キャットも青年団を支援しようかニャ。一般財団法人、滋賀県青猫会館のウオッチキャット理事長で。
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いいんじゃない。おっと、この後に、県職員の陳述が始まっている。最初は、総務部 財政課の職員の陳述。財政課といえば、(現)代表監査の藤本武司氏が、総務部長として、昨年に所管していた部署。藤本氏は、今回の監査から外れているという監査委員事務局の説明だったけど。 そういう説明は、意見陳述の当日はなかったみたい。
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監査から外したといっても、他の3人の監査委員は、この代表監査がやってきたことを監査するわけでしょ。棄却しなければ、あなたのやってきたことは間違いだったって突きつけるようなもので。そんなことをできる―?? 県OBが監査委員へ天下りする仕組みは、どう、考えてもおかしいニャ。
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キャットさん。財政課職員の陳述の途中ですけど、またまた、行政の十八番、「裁量」というワードがでましたね。「裁量」、「裁量」、「裁量」。苦しい時の「裁量」。見つかる時の「裁量」。隠したい時の「裁量」。知事の裁量的な財務会計行為に基づくものだって。
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裁量的な財務会計行為って、どういうこと?
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辞書では、「その人の考えによって判断し、処理すること」らしい。知事の考えによって判断し、処理した財務会計行為ってことじゃない?。
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地方自治体って、法律や条令に基づいて一定の縛りの下、財政支出が行われていると思っていたけど、知事やら市長やらが、「裁量権」を持ち出し、好き勝手に処理することもできるとしたら、歯止めがきかなくなるんじゃないかニャ。議会がしっかり監視できていれば、一定の歯止めになるだろうけど、慣れ合いだったら、暴走列車と同じ。
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財政課の職員が、「南郷水産センターについては、平成30年以前の使用料(タダ貸し)について、南郷水産センターの存在は、公知の事実で、土地も県有地であることは登記等を取得すればわかること」と言っているよ。「相当な注意力をもって調査を尽くせば、内容を知ることができたはず」だって。「請求は行為があった日から、1年過ぎているから却下されるべき」とも。
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南郷水産センターの土地が県有地(使用料5,000万円相当/年)で、その土地を滋賀県漁業協同組合連合会へ何十年もタダで貸していたことを、県民が相当な注意力を持って調査を尽くせばわかっただろうって?
わかるかー(# ゚Д゚) いくらあの滋賀県でも、そんなアホなことをしているとは、県民の誰しも思わないニャ。
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なんとしてでも棄却したくて、あの手この手の屁理屈を繰り広げますね。
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減免の基準について何か説明しているよ。減免の条件「県の施策を補完、代行する事務」や「公用、公共用または公共的活動の用に供するもの」など、ずらずら述べているけど、この2つの団体は、どれに当てはまるっていうのかねぇ。
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元従業員の陳述のほうが、生々しかったニャ。県の施策を補完? 公共的活動?
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どんな運営の団体でも、社団なら、減免してよいということ?収益事業を営むかどうかも問わないと言っているけど、収益事業を営んでいたら、県民のために、しっかりそれ相応の土地代を請求してほしいな。5%の使用料を徴収するからよいだろうなんて、県の考えは甘い。唐橋という景勝地で、観光ホテルを営業し、広大な県有地を借りておきながら、1,100万円する使用料が19万円でよいなんて、税金を納めている県民が納得するかー。
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滋賀県も、相当ズレとるニャ。