滋賀県が一般財団法人滋賀県青年会館へ(理事長は元農水相の岩永峯一氏)、事務長の給与費として支出されている補助金265万円(5年分)は違法として、滋賀県市民オンブズマンが損害賠償請求と今後の支出の差し止めを県監査委員へ求めていた監査結果が、10月12日に出た。県監査委員は、オンブズマンの請求の趣旨を一部認め、「見直ししたほうがよい」という意見をつけながら、監査請求を棄却した。

滋賀県市民オンブズマン(浅井秀明代表)は、「棄却は、納得できない。今回、監査委員は、長々と意見をつけた。監査委員は棄却しながら、補助事業に不明な点がありとか、証拠がなかったとか書いていている。今後は、県としても漫然と交付している補助金を検証して見直ししたほうがよいという意見だった」と指摘。「こちらの一部の意見が通ったのだろうけど、それならなぜ、棄却するのか。公金使途を監査する監査委員が、あいまいな支出を続けさせることを容認するのはナンセンス。訴訟に移行するかどうかは検討したい」とコメントした。

滋賀県監査委員の代表監査は、2015年4月2日から、元県総合政策部長の北川正雄氏が就任している。代表監査のポストは、行政職員の天下り先のひとつとなっており、身内の監査に甘い結果を出す傾向がみられる。厳しいチェックができない監査委員を皮肉る、「眠る議会と死んだ監査委員」という標語は、オンブズマンの間で浸透している。

◆「滋賀県市民オンブズマン」浅井秀明代表の軌跡◆
1987年(昭和62年)に日野、蒲生にびわこ空港計画が浮上し、1990年(平成2年)びわこ空港建設阻止委員会を結成した。代表となり空港反対の活動を開始。平行して1996年(平成8年)から滋賀県市民オンブズマンを結成し、市民オンブズマン活動を始めた。情報公開請求で入手した公文書(空港計画、食糧費、懇談会費、出張費、談合、県警懇談会費、捜査費、県会議員の政務調査費、迷惑料など)で調査。審査請求、住民監査請求、情報公開訴訟、住民訴訟などで公金の無駄遣いを追及している。活動初期から京都の折田泰宏弁護士と連携している。

↓滋賀県監査委員の判断と意見