滋賀県の三日月大造知事が4月19日、新型コロナウイルス感染拡大に対応する「病床、民間宿泊施設等の確保の状況」について、ユーチューブで発信した。ウオッチドッグでは4月10日に、滋賀県の対策本部が協議していた構想案を紹介した(ウオッチ滋賀№41)。対策本部の構想案を、県知事が県民向けに、わかりやすく伝えるため、質問に答える形で映像発信している。
医療従事者への感謝の言葉から始まった三日月知事の説明の概要は、下記の通り。
▽感染者が増えてきている。既存の感染症の病棟(34床)が、満杯になってきて足りなくなることもある。
▽県内の医療機関の協力を得ながら、新型コロナ感染症の治療ができる病床を順次増やしていく。
▽県内の医療機関と調整しあえるコントロールセンターの立ち上げを考えている。空いているところ、足りないところがわかるようにする。
▽宿泊療養の前に、必要な医療体制を整える。
▽軽症者や無症状者は、宿泊施設や自宅での療養をしていただくこともあわせて、準備している。その場合も、医療スタッフや保健スタッフが関わる。健康観察をし、医療機関へ接続もする。
▽重症者に、必要な医療資源が届くようにする。
▽心配なことがあっても、すぐ診療所や病院へ行くのではなく、電話で相談してから受診してほしい。
↓2020年4月10日付・ウオッチドッグ
感染拡大なら、入院病床を最大2,000床に/滋賀県構想案/ウオッチ滋賀№41
↓2020年4月9日付・ウオッチドッグ
どうなる「宿泊療養」「自宅療養」?/難解、あいまいな厚労省文書/ぎりぎりまで“翻訳”に挑戦/お知らせ№23
ウオッチドッグは4月9日、病床不足のため、東京や大阪で先行して始まっている軽症者や無症状者の「宿泊療養」の動きについて、厚労省の通知文を“翻訳”して報道しました(お知らせ№23)。この報道の後、読者の1人から、下記のようなコメントをいただきました。
ウオッチドッグ記事に寄せられた読者からのコメント
全国に点在する国家公務員共済組合連合会の運営するKKRホテルを一時閉鎖し新型コロナウィルスの軽症者の専用治療施設として活用したらどうでしようか。全国にありますし。
民間のホテルが軽症者の治療施設として自ら手を挙げる中、なぜ、全国にあり、国の施設でもあるKKRホテルがこれまでどうり平然と営業をしているのか首をかしげます。民間ホテルは利益を投げ打って貸出を検討されているのに、国の恩恵を受けるKKRがなぜ、この国難の時に率先して手を挙げないのか。
国の施設だけあって、各都道府県にあり、しかもホテルだけあって、便利の良い所にあります。
滋賀県にも、琵琶湖のほとり、京都では御所のとなりに立地しており、国有地でしかも一等地に設置されています。
このような、国難の時こそ、それらを活用せずにはないと思います。
一度、今の施設の稼働状況など、調査をお願いします。
↓KKRホテルズ&リゾーツ
https://www.kkr.or.jp/hotel/
ウオッチドッグ記者が4月20日、KKRホテル本部の担当者(男性)に電話で取材した。
取材は以上でした。医療崩壊寸前なので、「協力してもよい」とKKRホテル本部の担当者は話していました。滋賀県にはすぐ動いてほしいです。入院待機者や、軽症者、無症状者が、宿泊施設の利用ができたら、家族内感染が防げます。