滋賀県警と大津地検が、詐欺罪で捕まえた人物の虚偽供述を別の共犯者に伝え、客観証拠の整合性確認が不十分なまま、知人だった大学生を「上位役」の犯人として逮捕し、10カ月拘留した後、9月に大津地裁で無罪になっていたことが、10月18日付の京都新聞の報道でわかった。この報道を読んで、ウオッチキャットが再び、怒りで尻尾を逆立てた。

2019年12月4日付のウオッチキャット№31で、滋賀県警からの自白の強要で有罪判決を受け、12年も服役した西山美香さんの呼吸器事件の報道を紹介した。西山さんの事件だけでなく、滋賀県警と大津地検が、客観的証拠の確認が不十分なまま、詐欺をした2人の供述だけを基に、無関係の大学生を逮捕、拘留というぬれぎぬ、冤罪事件をまたもや起こしていたことを知った。

↓2019年10月18日付・京都新聞
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/43063

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ウオッチキャット
法律では、黙秘権があるのに、「なんで黙秘すんねん」だって。
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ウオッチドッグ記者
滋賀県警は、自分らの都合が悪いことが明るみになると「コメントしません」としょっちゅう黙秘しているのにさ。大津市自治連から大津署と大津北署へのカップラーメン大量差し入れ問題(市補助金が原資)の取材の時、誰が受け取ったのか聞いても、みな、だんまり。結局は、2年かけて調査して、「ゲゲッ、受け取ったのは署長らだった」ってわかったけどさ。
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西山さんの呼吸器事件と同じ。最初から決めつけの取り調べだったってことかニャ。
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ウオッチドッグ記者もこの歳になると、親の気持ちになるわ。気の毒に。大学生のご家族も相当な心労だったと思う。大学生は、詐欺をした人物とは、アルバイト先で知り合っただけで、詐欺グループの一員とは知らなかったようだし。こうしたことは、誰でも巻き込まれる可能性があると思った。

↓2019年10月18日付・京都新聞
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/43065

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もうひとつの記事では、滋賀県警と大津地検が「供述証拠」を誘導で作ったと書いているニャ。冤罪だ。
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最初に捕まった男が、大学生から詐欺の仕事を紹介され、報酬をもらったと供述を変えて、その供述をさらに、共犯とされるもう1人の少年に、滋賀県警と大津地検が伝えたというんだから、呆れた話。
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共犯とされる少年は、この供述を聞いて、これまでの供述を変遷させたんだって。実際に詐欺をした2人で、大学生を上位役に仕立て、自分らの罪を軽くしようとしたんじゃないかニャ。
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最初に捕まった男が、 2017年11月2日 に大学生と犯行計画を話し合ったと供述したけど、大学生は、その日に別の友人と遊ぶ動画をSNSに投稿していたというから、無実となる客観的な証拠があったらしい。
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それでも、滋賀県警と大津地検は、客観的事実、物証を重視せず、実際に詐欺をした2人の証言のみを有力証言とし、無関係の大学生を「上位役」と決めつけ、4回の逮捕、10カ月間も拘留したニャ。
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今回の判決で、裁判官に「客観証拠の整合性が不十分で、供述を詳細に教えるのは不当。捜査手法を検討しなくてはならない」と言われちゃっているよ。それも当然。
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弁護士からも「供述証拠のうち一つを完全に誘導で作っている。真実の発見という捜査の目的をおざなりにした」と批判されているニャ。
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そして、やっぱり、自らの不都合なことは毎度、毎度の「ノーコメント」だった。冤罪を作り出した責任者は誰?
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杜撰な捜査と杜撰な起訴で、無実の人を冤罪にしても、誰も責任をとらなかったら、延々と同じことが繰り返されるニャ。
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その度に、県民の信頼はどんどん失くなっていくよ。
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落選した議員に対して、「選挙前に配布した1枚の文書が公職選挙法違反の疑いがある」と引っ張り、水を飲まさずに取り調べを続けた結果、ぶっ倒れて救急搬送まで至ったり、近所同士の小競り合いトラブルだけで、80代の後期高齢者を任意聴取で引っ張り、水を飲まさず、取り調べたりといろいろやらかしているしニャ。
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巷には、公職選挙法疑いの政治家らがわんさといるだろうに。「贈収賄じゃないの?」と思う事案もわんさとあるだろうに。巨悪を逮捕してほしいよ。明治時代の滑稽新聞を読んでいたら、明治のジャーナリスト、宮武外骨が「大盗免れて小盗罰せられ、官吏の収賄は黙過されて、賤民の詐欺は検挙される」と批判していたけど、今も変わらんと思った。
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弱い者に強く、強い者に弱いってところかニャ。