琵琶湖市民清掃のごみ収集・運搬業務を、大津市が4業者と随意契約している問題で、今年度は昨年度に比べ、約3割、約600万円減額されていたことが、ウオッチドッグの調査でわかった。廃棄物減量推進課の担当者は、減額の理由を「分からない」としている。

2017年度の契約金額は、4業者合計で約2089万円だったが、同じ業務内容なのにかかわらず、2018年度は約1528万円と、約27㌫の減額されている。減額の割合は業者によっても異なり、最大で約36㌫減少している。

琵琶湖市民清掃でごみを収集・運搬する方法や、想定されるごみの量は、昨年度と今年度でほとんど変わっていない。また、市が設けている算定基準にも変更はない。しかし、なぜ大幅な減額が可能になったのか、市は説明できない状態に置かれている。

琵琶湖市民清掃は、毎年6月から7月にかけて行われる事業。しかし、大津市のごみ処分場を所管するのは廃棄物減量推進課で、例年、琵琶湖市民清掃の最終的なごみ処分や運搬については、同課が業者らと委託契約してきた。今年度は環境政策課が2回の入札をかけた後、不調に終わった。その後、廃棄物減量推進課が2017年に委託した4業者と随意契約した。

「入札が不調に終わった後、なぜ環境政策課が4業者と随意契約しないのか」というウオッチドッグの質問に、廃棄物減量推進課の職員は、「家庭ごみ4業者は、大津市の一般廃棄物の無許可業者なので、環境政策課とは契約できない」という回答している。

↓2018年度、2017年度・琵琶湖市民清掃ごみ運搬 随意契約の比較

2017年度琵琶湖市民清掃のごみ収集・運搬業務委託で、大津市と4業者と随意契約した金額の合計は、約2089万円

2017年琵琶湖市民清掃/大津市と志賀衛生社の随意契約/2,035,800円

↓2017年琵琶湖市民清掃/大津市と大津衛生社の随意契約/8,449,920円

2017年琵琶湖市民清掃/大津市とタケノウチの随意契約/5,108,400円
↓2017年琵琶湖市民清掃/大津市と大五産業の随意契約/5,292,000円

↓2018年琵琶湖市民清掃/大津市と志賀衛生社の随意契約/1,292,760円
2017年度琵琶湖市民清掃のごみ収集・運搬業務委託で、大津市と4業者と随意契約した金額の合計は、約1500万円。

↓2018年琵琶湖市民清掃/大津市と大津衛生社の随意契約/2つに分けて契約/2,938,000円と2,938,000円
↓2018年琵琶湖市民清掃/大津市とタケノウチの随意契約/2つに分けて契約/2,115,720円と2,115,720円
↓2018年琵琶湖市民清掃/大津市と大五産業の随意契約/2つに分けて契約/1,998,000円と1,880,280円