大津市の越直美市長が、9月初めに大津市議会へ提出したばかりの「コミュニティセンター条例(案)」を撤回し、修正した案をあらためて提出することが関係者への取材でわかった。市議や市民からの反対の声が根強く、撤回を余儀なくされた形で、越市政にとっては手痛い失点。肝いりの施策だっただけに、政治的なダメージは避けられない。しかし、越市長は部分的な修正案を直ちに提出し、批判の声を押し切ろうとしている。

9月2日に提出されたコミュニティセンター条例案は、30日の市議会で「撤回」が可決された。越市長は元の案を修正し、再提出する予定という。再提出された条例案は、10月3日の市議会で質疑を経て、16日に採決されるという。

越市長が進めるコミュニティセンター構想については、これまでの36学区の市民意見交換会で「なぜ、公民館をコミュニティセンターにする必要があるのか。従来の公民館でもできることではないか?」という批判の声が多数出ていた。

ウオッチドッグは、9月17日付で、越市長が提出した条例案が社会教育法の枠から外れることによる弊害を指摘し、市議会の審議を注視していた。

↓9月2日に提出された議案第129号「コミュニティセンター条例(案)」