大津市議会では、湖誠会の草野聖地市議(長等)が、昨年2月から今年2月までの1年間、全く質問に立っていないことがわかった。他会派は全市議が質問に立っているが、湖誠会は草野市議の他に、近藤眞弘市議(前議長:瀬田)と竹内基二市議(膳所)が、今年2月市議会では質問に立っていない。質問しない議員を多く抱える会派として、湖誠会の名が定着しつつある。

1年以上にわたりコロナ禍が続き、生活困窮者が増加している。2月26日には、特例貸付の再貸付・延長を、市社会福祉協議会がホームページに告知している。2月の市議会には、コロナ対策を含めた2021年度の予算案が議案として出ている。こうした中、1年間も質問しない議員がいる事態を、所属会派の湖誠会(幹事長:竹内照夫市議)は放任しているようだ。

大津市議会会議条例は、議会に関する市民の権利を保障し、市民に開かれた議会の運営を目的としている。第31条は、「議員は、市の一般事務に対して、質問することができる」としている。
https://www1.g-reiki.net/city.otsu/reiki_honbun/x400RG00001252.html

大津市議会は、基本理念、基本方針を定め、議会の最高規範として「大津市議会基本条例」を制定している。第18条は、「議員は、会議等において質問又は質疑を行うに当たっては、当該質問等の論点を明確にし、市民に分かりやすい方法で行わなければならない」と定めているが、質問しない議員については触れていない。

市議の議員報酬は、月額56万3千円で、他に、在職期間に応じた期末手当が支払われている。さらに政務活動費が1人月額7万円、市長等の旅費相当額も支払われている。

↓参照:2015年3月10日付のダイヤモンドオンラインの記事
https://diamond.jp/articles/-/68071?page=3

↓参照:2019年4月19日付・NHK政治マガジンの記事
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/15891.html

↓大津市議会の2021年2月 通常会議「代表質問」と「一般質問」
代表質問では、各会派の代表1人(計5人)が質問に立っている。一方、一般質問では、議長、副議長の2人を除いた28人の市議が質問している。代表質問と一般質問の両方に立った1人を除くと、一般質問をしたの27人。市議37人中、議長、副議長を除き、質問した市議は32人。3人が質問していない。

↓大津市社会福祉協議会のホームページより
https://www.otsu-shakyo.or.jp/