機能不全に陥っている大津市の監査委員制度。大津市議会議員らは過去に、非常勤の監査委員として関わってきました。2018年3月に監査委員の選出制度が変わり、市議は委員に選ばれないことに。その直後の5月、市議会事務局の清水克士次長(当時)が早稲田定例会というところで、「『議員選出の監査委員』の是非を考える」というテーマで講演していました。当時の資料によると、大津市議会では、「監査制度の充実強化」を議員を交えて検討していた、ということです。「議員選出の監査委員」を廃止するにあたって、「監査の情報を得ることが重要」だとし、「監査委員の独立性の担保」を強調していました。
ウオッチドッグ記者は、清水克士次長(当時)が講演会で配布した資料を読み、認識が甘いと思い、ツッコミを入れてみたくなりました。清水氏はもっともらしい理由をつけて、議員選出監査委員の廃止を自らの功績のようにアピールしています。しかし、実際のところは、オンブズマンの加藤英子さんが、2016年頃から住民監査請求で動いたからでしょう。清水次長については、ウオッチドッグでも、「議会村潜入記①」で紹介したこともありました。清水氏はその後、市議会事務局の局長まで昇りつめています。
【議会村潜入記①】/「全国から注目?」の大津市議会を実態調査/ウオッチ市議会№31
もしもし清水さん! そして市議のみなさん! 「時代に応じた果断な行政を展開していくことが求められている」、「行政の適正性の確保」、「従来以上にチェック体制を充実強化」って、美辞麗句はもういいですから、癒着団体や特定業者への公金の大盤振る舞いを見直してくださいよー。
もしもし清水さん! そして市議のみなさん! ウオッチドッグでは、琵琶湖市民清掃のごみ収集運搬の随意契約に関する監査請求で問題提起した文書を、今秋に市議のみなさんに配布していますよ。しっかり共有してくださいよー。
もしもし清水さん! そして市議のみなさん! 住民監査請求の市民の視点を、議会の監視機能を高めるために活用してくださいよー。
もしもし清水さん! そして市議のみなさん! 議会と監査委員の情報共有の仕組みを生かして、なぜ、琵琶湖市民清掃の随意契約の監査請求で、2項目について判断さえしなかったのか、監査委員に聞いてくださいよー。
もしもし清水さん! そして市議のみなさん! 監査の独立性を担保するには、大津市長が「意見書」を提出する慣行をまずは変えたほうがいいのでは?